お山歩日和

何となくで始めた山歩き、自分のための覚書。

北八ヶ岳 大好きがいっぱい 2019.07.13〜14 後編

目が覚めて外を見ると…予定通り雨☔
というか、外を見るまでもなく、音だけでわかるほど、しっかり降ってます。

まぁ、予報通りっちゃ予報通り。


今日の予定は麦草峠から茶臼山、縞枯山を登って雨池峠を経て北八ヶ岳ロープウェイ駅まで。歩きながら様子を見て、無理な場合は大石峠か茶臼山を越えた分岐でロープウェイ駅へ向かおうと思います。


6時、朝食を済ませ(画像ナシです^_^;)、出発前にトイレへ…。
ここで大・大・大事件発生❗❗❗


空いていた個室に入り、ホッとしたところで…



トイレットペーパーがないっっっっっ⚠️⚠️⚠️



どうしよう…
ってかどうする?
マジか…😱😱😱😱😱😱😱😱😱


…とそこへ、隣の個室に人が入ってきた!


その人が出て通り過ぎるタイミングで、


「すみませんっっっっっ!」


隣の個室からトイレットペーパーを取ってもらいました。


フゥ…。


良かった…(;一_一)



私を窮地から救って頂いた方に、トイレを出てからお礼を…と思ったんですが、アタマ真っ白で必死だったので、どなただったのか全く分からず…💧


稚拙な私のブログなど、ご覧になっているかわかりませんが、あの時の方、本当にありがとうございましたm(__)m
あなたのおかげで救われました…。


昨年、ここに泊まった時は、宿泊客は私一人でトイレットペーパーが切れるなどという事がなかったので、油断してました(¯―¯٥)
今後は自分のトイレットペーパーを持ってトイレに行こうと思いました💧💧💧



さて、仕切り直し。
レインウェア上下を着てザックカバーをかけました。雨は少し小降りになってきたようです。
7時、麦草峠を出発。

ヒュッテの目の前にある国道299号(メルヘン街道)を横切り、登山道に入ります。

道は2つに分かれ、右は雨池へ、左は茶臼山へ向かう道。昨年はここを右に入り、雨池を経て双子池まで歩きました。この道は苔むしたシラビソの森がとってもキレイなんですよね。
今日の目的は茶臼山と縞枯山なので、左の道を入ります。


最初はなだらかな道です。

歩き始めて直ぐに、やっぱり苔に足止め。もう時間を気にしなくていいや、と開き直り苔の森を堪能します。というか、歩く登山道が小川の様に水が流れていたり、水たまりがあちこちにあり、歩くにも難儀します。
レインウェアを着ているせいで蒸し暑いし、ゆっくり歩かざるを得ない状況でした。

しかし苔は雨が本当に似合います。
そして森に漂う針葉樹の香り。
シャープな中にほんのり甘い、この香りが大好きで、全身に浴びながら歩いていると何故か急に涙が出てきました。
どうしてか分からないけど、素晴らしい景色を見た時とか音楽を聞いた時とか、何か心に響いた時に押し寄せる感情の波が来たような…うまく言えないけどそんな感じ。
天気は最悪レベルで悪いし足元も悪いし、状況的には全然良くないけど、すごく好きなものに囲まれてる…そう思えた時でした。


20分ほど歩いて最初の分岐に到着。

左へ行ってもロープウェイ駅には行けますが、予定通りに茶臼山へ、右の道に進みます。


麦草峠を出発した時は小降りだった雨が、段々「結構降ってるよね?」と思うレベルになっています…ってか、本降り寸前、って感じじゃない?!


最初はなだらかだった道も大きな石がゴロゴロの急登、そして相変わらず登山道は小川状態💦💦
もう、どうにでもなーれ♥という妙なテンションになってきました。どうせ足元もドロドロだもんね、行けるとこまで行ったるわ😜

なんとなーく開けてきてるような…

そのまま石がゴロゴロの道を進み続けると…


7時44分、中小場に到着です。

ガスガスなので周りの景色は見えませんが、晴れてたら素晴らしいんでしょうね。
足元は更に大きな石がゴロゴロ、と言うか岩が積み重なってる感じ。


中小場を過ぎると一度下りますが、その後が更に傾斜がキツくなってる感じ。のけぞり見上げるような登り。
雨もガッツリ降ってます。
サコッシュをザックにしまっておけば良かった💦💦
もうぐちゃぐちゃ。


8時30分、分岐が現れました。

画像が白いのはカメラのレンズが曇ってしまったせいです💦
そしてこの時は気付かなかったのですが、ここがどうやら茶臼山の山頂みたいです。
茶臼山も縞枯山も山頂は展望がない、とは聞いていましたが、雨がひどく山頂標識に全く気付きませんでした…。
ここでソロの男性ハイカーと会いました。縞枯山荘に泊まって、今日は丸山を経て渋の湯へ降りるそうです。
出会った場所が展望台への分岐で「こんな天気だから行くのやめようか(展望台に)と思って」と仰ってましたが、私がせっかくなので行ってみます、と言うと、じゃご一緒しようかなと展望台まで歩き始めました。

展望台に着いても案の定、真っ白😅
「白いですねー(笑)」
今日は予報では9時頃から雨はやむはずなので、この男性ハイカーは丸山の展望台に期待する、と言って去っていかれました。


展望台にはシャクナゲがまだ咲いていました。


オサバグサも目に付きます。


山頂とは気付いていなかった分岐に戻り、次の山、縞枯山を目指します。
雨は相変わらず降り続き、レインウェアを着ていても汗で内側がシットリ濡れています。
蒸し暑いけど脱ぐわけにもいかない。
カメラも濡れてしまうのでジャケットの内側に入れているのですが、取り出して写真を撮るのも一苦労。


小さなキノコ達が可愛らしく並んでいます。

こんな天気でも可愛い世界。


進み続けると8時55分、縞枯茶臼鞍部です。

縞枯れてるー!
シラビソなどが立ったままの状態で枯れて白骨化する、自然の新陳代謝の縞枯れ現象。不思議な現象です。


雨に濡れて花びらが重たそうなツマトリソウ。
今回の山歩き、お花は期待していなかったけど、予想に反して色々咲いていました。
ホントはもっとちゃんと撮りたかったけど、雨で手も何もかもびしょびしょ、とりあえず撮ったらジャケットの内側にしまうという感じでした。オリンパスの防水コンデジが欲しいなぁ☆


周りが低い木々になってきました。

ガスガスなので分からないけど、晴れていたらここからの景色も良さそう。


そして9時30分、縞枯山山頂です。

茶臼山同様、展望はありません。
まぁ、今日はどこに行っても展望はないけどね^_^;


ここまで来たら後は下山するのみ。
そしてここからの下りがまさに激下り!

画像じゃわかりにくいんですけどね、結構激しいですよ。思わず笑っちゃうくらい。
そしてここまでは岩がゴロゴロだったのに、ここからはザレザレ。
ザレザレの急坂だからズリっとなりそうで、慎重に歩きました。


ザレザレ登山道の脇には

ゴゼンタチバナがいーっぱい!
ここだけじゃなく、茶臼山もゴゼンタチバナがたくさん咲いていました。


縞枯山からの下りはひたすら歩きます。
なかなか雨がやまないのでカメラを出すのも躊躇するので、下山の写真はほぼ無しです。
黙々と歩いていると、目の前が開けてきました。

雨池峠はもうすぐです。


9時59分 雨池峠。

ここまで来たら後はひたすら木道を歩いて北八ヶ岳ロープウェイの山頂駅まで行くだけ。


10時5分、縞枯山荘を通り過ぎます。

何だか可愛い雰囲気の山小屋。ここも泊まってみたいなぁ。ここでちょっと休憩しようかな…と思いましたが、全身びしょびしょなので先に進みます。


昨年は双子池から北横岳を経て、この階段を降りてきました。
この辺りはロープウェイ駅から広がる坪庭なので登山をしない人でも散策が楽しめます。


シロバナヘビイチゴの団体さん✾

私と同じくハクサンフウロもびしょ濡れ。


北八ヶ岳ロープウェイ山頂駅が見えてきました。10時18分 到着です。

でっかいキツツキの出迎えを受けて、とにかく駅の中へ。まずはびしょびしょの状態をなんとかせねば。手ぬぐいでレインウェア、ザックカバーを拭き取り、脱いだレインはザックカバーで包んでビニール袋、すっかり濡れたサコッシュに入れていた山用の財布もシットリ(ジットリ)濡れてお札がヨレヨレ💧


雨具で雨は防げても、身体から出る汗はどうしようもない。もちろん下着も含め着るものは全て山用の速乾性のあるものですが、それでもジットリ濡れています。あと少し気温が低かったら間違いなく低体温症になってたかも。


身支度をしている時に山麓駅からロープウェイで上がってきたハイカーがチラホラ。
これから北横岳を通り双子池へ行くそうです。双子池ヒュッテを予約しているけれど、様子を見て日帰りにするかも、と言いながら出発されて行きました。どうぞお気を付けて。


11時のロープウェイに乗り、山麓駅からはアルピコ交通のバスで茅野駅へ向かいます。
お土産を買ってバス停に行くと、既にバスが停まっていたので中に乗り込み持っていたパン🥐を食べる…だって雨で休憩もほぼ出来ない状態だったからお腹空いちゃったんだもん。


バスは大体1時間くらいで茅野駅に着いた気がする(爆睡してたのでよく分からず^_^;)


駅についたら先ずはお風呂!
濡れた状態がヒンヤリして寒いので、とにかく暖まりたい。茅野駅周辺は車でないと立ち寄り湯へ行くのが難しいのですが、茅野駅から徒歩圏内で唯一(多分)の日帰り入浴が、ちのステーションホテル。
https://m.tabisuke.arukikata.co.jp/ds/r/204/r/20020/r/21193/4/DomesticHotel/413/p/1/
余裕があれば上諏訪温泉へ足を伸ばすのもありですが、手早く済ませたい時には有り難い存在です。タオル持参なら500円で入れます。

それほど広くはないですがきれいです。
たまたまかもしれませんが、いつも私だけなのでゆっくり入れます。
この時は私が出たタイミングで子供連れのグループがゾロゾロと入って来たので、中でかち合わずラッキーでした。
湿って冷えた身体がすっかり暖まってスッキリしたところで、駅で帰りのあずさの切符を買い、駅前のファミレスで食事をします。
この辺の飲食店、登山客が一番の顧客なんじゃないだろうか、って気がしますね。店の前に大きなザックが幾つも置いてあるし。


食事を終えたらあとは帰るだけ。

茅野駅の駅名板、さすが八ヶ岳のお膝元ですね。八ヶ岳の主峰、赤岳です。
あずさの席は八ヶ岳側の座席を取りましたが…
真っ白でなんにも見えず⤵️
南アルプスも…見えず⤵️


新宿まで爆睡しました(-_-)zzz


雨は承知の上での今回の山行、ここまでの雨の中を歩き続ける事は初めてだったので、色々と課題もありました。
去年、会津駒ヶ岳に行った時も下山は雨だったけど、ここまで酷くなかったからな…。


課題① レインウェアの手入れはサボらない
課題② スタッフバッグに入れたままで保管しない
課題③ 泊まりの山行ではメリノウールの下着にする
課題④ レイングローブ買う


特に③!インナーはミレーのアミアミとモンベルのジオラインLWでしたが、ここまでになると冷えを感じる&ザックカバーもショルダー部や背面部の濡れを避ける事は出来ないので、レインを脱いだ後にザックを背負うと確実に濡れる。その時に濡れても冷えを感じにくいというメリノウールの方が、悪天候でも歩かなくてはいけない状況の泊まり山行では良いのでは、と感じました。


レインウェアの手入れはついついサボりがちなので、今回は帰って直ぐに洗濯し、アイロン掛けもしっかり抜かりなく実行。
買うと高いギア、でもギアの重要性を認識出来ました。


とは言っても、ずっと出掛けられなかったので、久しぶりの山歩きは楽しかったー!
改めて八ヶ岳は好きなところだと思いました。ソロで行くにも山小屋がたくさんあってイザという時に安心だし、公共交通機関でのアクセスもしやすいし、私のような万年初心者のヘタレでも受け入れてくれる優しさがある。何より、ここには私が大好きなものがいっぱい詰まってる。


来年は北アルプスデビューも考えてるし、東北のお山にも行こうと思ってるけど、ここには絶対また来るだろうな、と思ってます。


麦草ヒュッテオリジナル手ぬぐい。
ただいま、毎日使って育ててます。


お疲れ様のゴローちゃん。水洗いして乾燥中。


今回のログ&GPSです。

歩行時間:2時間45分 休憩時間:35分
コースタイム比:1.0〜1.1


ひとつにまとめようとしたら長くなってしまいました。
長々とお付き合い頂き、ありがとうございました。



《番外》



猫のマリモωって、なんでこんなに可愛いのぉ〜(≧▽≦)


でも後日、オペをしてみーさんはオネエになりました。


ある日のみーさん。

はっっっ( ゚д゚) ないっ!

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