お山歩日和

何となくで始めた山歩き、自分のための覚書。

筑波山 カタクリいっぱい春いっぱい 2019.04.07

魅力度ランキング最下位の茨城県が誇る、百名山の中で1番標高の低い(877m=バナナ🍌)筑波山。

「西の富士、東の筑波」と言われ夕暮れ時は紫色に染まる様から雅称を「紫峰」と言い、山全体を御神体と仰ぐ3000年の歴史を持つ筑波山神社があります。古事記にも登場し、最近では新元号「令和」で注目された万葉集でも詠まれています。


かなり由緒ある山なんですが、なんでしょうね、ナメられてる感がある。

簡単に登れると思われてるんでしょうね。筑波山に登っていると、ほぼ毎回、必ず「筑波山ナメてた」と言いながら歩いている人と遭遇します。

標高こそ低いけど、登山口の標高が低いので意外と標高差があるんですよね。

双耳峰の姿もカッコイイと思うし、私としてはもっと頑張れ筑波山!という感じなんですが。


そんな筑波山に先日、行ってきました。

筑波山は植生が豊かで標高が低いにも関わらずブナの森があったり、筑波山にしかない山野草が見られたりするんです。

そしてこの時期はなんと言ってもカタクリ!

神社がある側とは反対の北斜面はカタクリの群生地なんです。

なので今回は、神社がある側の登山道から登り北側の方に降りて、別の登山口からまた登り戻るという、南側北側、両方満喫プランにしました。ついでにいつも日帰りで使うザックではなく、小屋泊用のザックにちょっと荷物を多く入れ、トレーニングのつもりにしました。


いつも車を停める第三駐車場。これからあそこに行くぞぉ!

8時、駐車場出発します。

駐車場横の道路はサクラ🌸のトンネル。


駐車場から旅館やお土産屋さんが並ぶ道を通り、筑波山神社の横をすり抜けて行くと、白雲橋コースの登山口に到着します。

表登山道と呼ばれるのは、女体山へ向うこの白雲橋コースと、ケーブルカーに沿うように登り、鞍部の御幸ヶ原を経て男体山へ行く御幸ヶ原コースの2つ。

私は表登山道の時は大抵こちらの白雲橋コースから登り、御幸ヶ原コースで下山する事が多いです。

一度、逆回りで歩いた事がありますが、下山する時に女体山を通るとロープウェイで上がって女体山に向う人達の渋滞にハマり、なかなか降りられなかったので…。

どちらもなかなかの急登がありますが、御幸ヶ原コースの方がちょっとキツイかな。


こんな根っこだらけの道を登ると…


白蛇弁天。白いヘビを見つけたら、お金が貯まるんだってー。


岩がゴロゴロしてきましたよー。結構急です。今日は荷物がいつもより重いのでちょっとキツイ。


標高を上げるに連れ、植生も変化してきます。左は杉、右は広葉樹。


立派な枝ぶりが圧倒されます。パワーを感じます。


いつも登山者を見守る切株。


…と思っていたら…

おぉっ!第一カタクリ発見!こっち側で見られるとは思わなかった。一気にテンション上がります。

この先もちらほら出てくるので急に歩くスピードが遅くなる。撮影会にはまだ早い、今日は先が長いから進まねば。

この子はキクザキイチゲ?

ニリンソウとコラボしたカタクリ。

こんな可愛いシーンが見られるの、ついつい止まっちゃうよね。


白雲橋コースは奇岩が色々見られます。

弁慶の七戻り。上の岩が落ちやしないかビビるあまり、かの弁慶も7回も通り抜けられずに戻ったという岩。いつか落ちちゃうのかな。

引きで見るとこんな感じ。2年前の秋に撮影。


この岩の中をくぐると生まれ変わるという母の胎内くぐり。昨年1月の撮影。


使うことはないけどこんな鎖場も。


大仏岩。


そうしているうちに女体山山頂です。ここに着く直前、距離は短いですがちょっと急な岩場があります。意外と侮れない。


この時期ですから遠望はきかないですね。年末に来た時は素晴らしい景色が拡がっていたのですが。ま、今日の目的は山頂ではないので、先に進みましょう。

ここから登ってきた方面とは逆に降りていきます。

こんな感じの道を行きます。

こちらの方は本当に静かなので、ゆったり歩けます。秋は紅葉もそれなりに楽しめます。


カタクリが登場してきましたー。

俯く姿も美しい。


こちらは美しくないものです😅

去年の秋、髪をベリーショートにして久しぶりにキャップをかぶってみたら…恐ろしく似合わない‼

出発前、トイレの鏡の前で何回もかぶり直してみたけど無駄でした。伸びるまでキャップはやめよう…。

ここの雰囲気が好き。


これは何と言う名前の植物なんでしょう?真ん中に付いてるのは花ですよね?


こんな感じでカタクリが登山道の脇に咲いています。昔はもっと規模の大きな群落があったそうです。


これは…エイレンソウでしょうか。


キクザキイチゲ?アズマイチゲ?


何度も撮ってしまう。


キャンプ場に着きました。階段の脇はカタクリで埋め尽くされています。

すごい〜。階段に咲いてる子もいて、「踏まれないでね」と思わず言ってしまいました。


キャンプ場の下の方には立派なキブシの木があります。去年、初めて見て圧倒されました。

今年はまだ花が小さいですね。


下まで降りてきました。これから林道をしばらく歩きますが、その前にちょっと休憩。

実は今日、歩き始めてからすぐに、なんか右膝に違和感が…。痛いとまではいかないけど、何か変。それと2日前から気圧の変化のせいか頭痛があり、歩けば治るかと思ったけどこちらも何か変。

本当は女の川コース、男の川コースというバリエーションルートを歩いてみたかったんですが、GPSが上手く作動しなくて地図が表記されなかったんです。バリルートとは言え、結構歩く人も多く踏み跡も明瞭、という話ですが、地図にない道をGPS無しで地形図とコンパスだけで行く自信がなかったので止めました。

それと体調もなんか今ひとつスッキリしないし…。これから登り返して、自然探求路を歩いて男体山へ行こうと思ってたんですが。

おにぎり食べながらどうしようかと悩む…。ついでにコーヒーも飲んで悩む…。


とりあえず先を行こう。

ニリンソウに頑張れと言われた。

この子にも頑張れと言われた。名前が分からない〜。

林道沿いも色々楽しめます。


途中、女の川を通ります。そこで8人位のグループが女の川コースを歩いていきました。「カタクリだらけだから踏まないように気を付けて下さいね」とガイドらしき女の人が言ってる。いいなー!そんなの聞いちゃうと行きたくなっちゃうよね。女の川コース、男の川コースはお花がすごくたくさんあるらしいので…。思わずそのグループについていこうかと思いましたが…。次の機会にしよう…。


クロモジの花。キブシもそうだけど、いかにもフレッシュなグリーンの花、大好き。


舗装されてると言っても、なかなかキツイ傾斜の林道を歩き続けて…

深峰遊歩道の入口に着きました。以前はここにユースホステルがあったそうです。

作業用の重機も入れる道です。雨上がりなどはかなりドロドロになる💦💦


歩き始めてすぐにカタクリの群生!

画像じゃわかりにくいですね。

でもすごい、ここはすごい。

去年は肌寒くて花が閉じていたものが多かったんですが、今年は見事に開いてました。

この深峰遊歩道は筑波山の中でも1番距離が短いんですが、あまりにカタクリが凄くて全然進めませんでした。これ、自然のものですよ。人が植えてるわけじゃない。もちろん保護はされてるけど。ナメられてる筑波山、でもポテンシャル高いよ!と思うのはこういうところです。奥行きが深いんだよな。

可憐、って言葉がピッタリ。 


カタクリがすごいのでベンチのあるところでゆっくりおやつタイムにします。

久しぶりにバーナー使ってコーヒー☕淹れよう。山用のミルが欲しいなぁ。

この子達は姉妹みたいね(*´∀`)


コーヒー飲みながらこの先を考えて、とりあえず男体山はパスしよう。余力があるうちに下山します。自然探究路もニリンソウの群落があると聞いていたので行きたかったけど。どうしようもなくバテたらケーブルカーで下山しようと思っていたけど、何とか行けそう。よし、行こう。


この階段が見えてきたら、鞍部の御幸ヶ原はすぐ。


階段を上がりきったところには、完全に花開いたフキノトウが。


ここでトイレをお借りして、そのまま下山します。男体山まで行けそうな気がするけど、体力を使い果たすのは良くないしね。まだ力が残ってるうちに帰りましょう。


御幸ヶ原コースは下山で使う事が多いです。なので毎回画像が少ない^_^;

こんな二股の木があったり…。


階段あったり…


岩があったり…


ゴロゴロ…


途中、ケーブルカーがすれ違う場所を通り過ぎます。上りと下りがすれ違うポイントなんですが、私がそこに着いた時は既にすれ違った後でした。

そしてようやく…

御幸ヶ原コースの入口に来ました。

筑波山神社の中を通り、駐車場に戻ります。


立派な神社です。最近は結婚式をされてるのをよく見かけます。


神社の中も春がいっぱい。

無事に下山出来ました。


こちらも今日はお疲れ様。いつもありがと。



去年の4月、カタクリが咲く筑波山を知り、また絶対、花が開いたカタクリを見に来ようと決めていました。去年は朝早かったのと寒かったので開いたカタクリが少なかったんですね。なので今年はちょっと時間ゆっくり目にしてきたら見事に大当たり。体調はちょっとイマイチだったけど、大満足の筑波山でした。


…カタクリ画像ばかりで興味の無い方にはつまんないブログでしたね(;・∀・)


今回のログ&GPSです。

意外と歩いたな…。


お付き合い頂きありがとうございました。

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