お山歩日和

何となくで始めた山歩き、自分のための覚書。

八ヶ岳 心に残るデビュー 硫黄岳編 2018.09.08 〜10

夏沢鉱泉で朝を迎えました…が、どんより💧ホントはここから北アルプスが見えるらしいんですが…真っ白😩

予報もあまりパッとしないし、というよりも、風も強くてガスガス。稜線の方を見ると、ガスが結構な勢いで流れています。

硫黄岳へ行くなら、夏沢峠からでは強風をモロに受けるので赤岩の頭を経由した方が良いとの情報を頂きました。


結構なボリュームの朝ごはんを平らげ(画像ナシ!スミマセン!)、身支度をして小屋の方にご挨拶をして7時20分、出発しましょう。

最初はこんな感じを歩いていくと…


ねぇ、すごくない?

すごいよね?

苔マニアにはたまんない風景。ここだけでご飯3杯イケる。

うわー、来て良かったわー。


八ヶ岳は苔の宝庫、とは聞いていましたがここまですごいとは…。立ち止まってばかりで、全然進めませんでした。

いい加減にしろよ、と自分にツッコミをいれつつ、ようやく…

8時30分、オーレン小屋まで来ました。ちょっと中を見てみたかったので、トイレ(100円)をお借りします。とてもキレイな山小屋でした。ここに来るまでは雨こそ降らないけどどんより曇り空だったけど、ちょっと雲が切れてきた?薄日が射し始めました。


ここは夏沢峠と赤岩の頭への分岐があります。私はテント場の横を通り赤岩の頭へ向かいます。この道もねぇ〜、歩みが進まないのよ…。

ね?

ね?

ね?


ひとつひとつが可愛い世界を創り出してる。


整備がきちんと行き届いて歩きやすい道です。


お花の季節は過ぎ、紅葉まではまだ早いこの時期なので彩りは少ないけど可愛い実がなっています。シラタマノキ。

ふと横を見てみると…

勢いよくガスが尾根を駆け上がり、青空が見えてきました。

ハイマツのトンネル、ザックにガサガサ当たります。太陽が出迎えてくれると目に飛び込む景色は…

10時10分、赤岩の頭。

八ヶ岳の君主、赤岳。それに連なる中岳、阿弥陀岳。

これこれ!!!!

この景色がすごくすごく見たかったの!

私が何度も読んだ八ヶ岳のガイドブックに「父(赤岳)と母(阿弥陀岳)と手を繋いだ子(中岳)」と書いてあって、それを見てからずっとこの八ヶ岳の親子を見てみたかったんです。ここに着いた瞬間、雲が切れてはっきりとその姿が見えて、もっと近寄りたいと思わず走り出しました。嬉しくて嬉しくて。

しばらく立ち尽くし、その堂々とした佇まいを一瞬たりとも見逃したくない。

見たかった景色が目の前にある感動に浸っていました。

私のブログのヘッダー画像はこの時のものです。画像を決める時、色々見て悩んだけどやっぱりここは外せない。


赤岳から続く険しい岩場の横岳。

ケルンが印象的な優しい線を描く硫黄岳。


朝のお天気からはこんな景色が見られるとは思ってもいませんでした。

私、持ってる😄!

いつまでもここで眺めていたいけど、そうもいかないので先に行きましょう。

この感じも良く雑誌に出てますよね。

ザレた斜面を上がっていきます。

途中、大きな岩を右に巻くところがあります。以前の私だったら、こんなところも怖くて進めなかった。

そう、私は筋金入りの高所恐怖症。

赤岩の頭から30分ほど歩いていくと…

10時48分、硫黄岳山頂到着です。

手ぬぐい首に巻いてます。このスタイルは私の定番です。その後、手ぬぐいは頭に巻きました(^。^)


さっきまでのお天気がウソの様に、強風とガスの世界に変わりました。さすが、強風のメッカ、硫黄岳です。ここまで来てこの先の予定を再検討。行けたら根石岳まで行こうかと思ってたけど、苔で足止めしまくったので時間がかかってしまったのと、根石岳も強風が通り抜ける場所と聞いていたので、今回はパスします。

その代わり(?)硫黄岳山荘に行ってみようかな。そこで休憩しよう。

噂のトイレも使ってみたい( ・∀・)


その前に、爆裂火口沿いの道を行ってみます。

ガスで真っ白ですが、時折ガスの切れ目から迫力ある爆裂火口が見えます。すごい、真っ白の中にこんなド迫力。落ちないように気を付けて。

でも風が絶え間なく吹き、身体が持っていかれそうな風が来たのて即、踵を返しました。落ちたらやだもん(;^ω^)


硫黄岳山荘で暖かいコーヒーでも飲もうっと。


こういう時はケルンが導いてくれます。

雨混じりの風になってます。さっきまでは太陽が出てたのになぁ。


そして11時15分、硫黄岳山荘にワープっ!

外はビュービュー風が唸ってますが、中に入るとホッとします。食事休憩している人が結構いて混んでいたので、土間のテーブルで休みます。後から2人連れの男性が来られて、一人で来たの?と聞かれました。そうです、と答えると「一人でこんなところ来るなんてすごいなぁー」

えへへ(^・^)えへえへえへ。

むちゃくちゃ初心者だけどねー(≧▽≦)

一人で山を歩いていると話しかけられる事が多い気がします。


なんかマッタリし始めたらズルズルしそうなので、噂のトイレをお借りして出発しよう。

ここのトイレ、ウォシュレット付きなんだよねー。稜線にある山小屋でこのクオリティ!夏のシーズンはシャワーも使えるみたい。いつか泊まってみたいなぁ。

外は相変わらずガッスガス。さっさと本沢温泉に行ってひとっ風呂浴びるか。

広い山頂だよねー。ケルンの有り難みがわかる。晴れていたらどんなに素晴らしい景色なんだろう。

山荘をあとにして一旦、頂上に戻り、今度は夏沢峠に向けて下ります。足元はガレザレ。斜度もそれなりにあるので、夏沢峠から登るのはかなりきつそうな感じ。

下り始めたら風が弱くなってきました。そして雲も少しづつ取れてきて先が見通せるようになると…

あら、天狗岳じゃない!

爆裂火口もクッキリ見えてきたよ。今頂上だったら良い景色だろうなあ。


降り始めた時は足早に歩いていたのですが、この景色が目に飛び込んできたら先を急ぐのが勿体なくなってしまいました。時間もあるし、急ぐ必要ある?こんな絶景を独り占め。こういう時間が大好きなんだな、私は。だからここで腰を下ろして、景色を楽しみながら休憩します。誰もいない、これ以上の贅沢はないよね。全身で満喫します。

青い屋根が見えます。夏沢峠にある2件の山小屋、山びこ荘とヒュッテ夏沢です。あそこまで降ります。ザレザレの森林限界から抜けて、段々と木が増えてきて樹林帯になってきます。

こんな崩落地を迂回して…

森を抜けると…

13時10分、夏沢峠に下りてきました。

あとはここから本沢温泉まで下るだけ。

先生達と私、どっちの方が早く着くかな?!


長くなりそうなのでこの後は続編で!

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