お山歩日和

何となくで始めた山歩き、自分のための覚書。

丹沢 試練の表尾根と下山 de おやつ 2019.04.20〜21 前編

丹沢、表尾根。ヤビツ峠から塔ノ岳まで続く稜線を歩く登山道。

今年のお正月、富士山を見る登山がしたくて大倉尾根から塔ノ岳へ登りました。バカ尾根と呼ばれる大倉尾根、噂通りめちゃくちゃキツくて本当に山頂に立てるのかと心が折れそうになりましたが、なんとか到着。そこで見えた絶景はそれまでの辛さを払拭する素晴らしさでした。


そしてその時に見た表尾根の稜線、こちらもなかなかキツいコースですが、いつか歩いてみたいな…と思っていました。ただし、日帰りは自信がないので小屋泊で。GWはめちゃくちゃ混みそうだし、丹沢名物、ヤマビルも心配、ならばその前に行ってしまえ!

そして今回の目的がもう一つ、夏に目標としている山に登る為のトレーニングです。

私は筋金入りの高所恐怖症。でもそれを克服しないと…。それと小屋泊の荷物を背負って長い距離を歩く事にも慣れないと…という事で、鎖場も岩場もアップダウンもある表尾根を歩く事にしました。


金曜日、仕事を定時で終わらせ自宅に戻り、山仕様の支度をしたら秦野へ向かいます。秦野のビジネスホテルに前泊する為です。ヤビツ峠へのバスはホテルの目の前のロータリーから出る。こりゃ楽勝〜✌と思っていたら…。

始発は7時44分、なのに7時で既に行列が…

丹沢人気、恐るべし。

それでも私はまだ早い方?後から続々と人がやってきます。

混み合う日には臨時便が出る、と聞いていたのですがこの日も然り、始発より早い時間にバスがやってきました。私の位置だと確実に座れないけど…40分ほどの時間、立っているのはキツそう(しかもぎゅうぎゅうに混んでる)だけど、人より歩くのが遅い私は迷わず乗り込みます。

バスはどんどん山へと入って行き、ヤビツ峠に到着しました。


ここでトイレを済ませ、これからの長い道のりに備えて入念にストレッチ。

でも不安がいっぱい。アップダウンを繰り返す道を歩けるのか、鎖場でビビらないか。それに加え、1週間前に右膝を強打、3日前から左足の甲にグリグリするのがあって押すと痛い。そしてお約束(?)の残業続きで体調がスッキリしない。

こんなに不安材料抱えてハードな道を歩けるの?

でも幸い(?)エスケープルートはいくつかある、ダメなら即行、下山しよう。


7時45分、ヤビツ峠を出発します。登山口まではしばらく林道を歩いていきます。

今日は予報では晴れ、ということなのに太陽はどこに行ったの?という位のTHE・曇り空。まぁ、山の天気なんてね、こんなもんよね…

30分ほど歩いたでしょうか、登山口まで来ました。心の乱れ?画像の手ブレがひどいですね。ここから急登が始まります。

歩き始めはゆっくり…なんですが、気が急いてるのか何なのか、ついついオーバーペースになってしまい、なかなか身体が登りについていけません。ヤバい、これバテる歩き方だ、そう言い聞かせます。が、それにしても体調がスッキリしない。歩いてても眠くなりあくびが出る。本格的に今日はまずいんじゃないか…。今日は止めたほうがいいのかな、そう思い始めました。よし、とりあえず三ノ塔まで行って、そこで大倉へ下山しよう。こんなので岩場や鎖場、危ないよね。


そんな風に思いながら歩いていました。

そして…

9時25分、二ノ塔に到着。ここでは結構な人が休憩しています。ここから三ノ塔までは20分ほど、水だけ飲んで進みます。


こんなヤセ尾根を歩いていくと…


9時44分三ノ塔に着きました。この建物は休憩用の小屋です。宿泊は出来ません。中には結構人がいました。風が強くてガスガスだったので、外は寒かったです。お天気さえ良ければ、素晴らしい景色が眺められるハズ、なんですがね…。


そして…ここで下山しようと思ってたんだよな。おやつを食べ、考えました。時間はまだ早過ぎる時間。下山しちゃう?どうする?

他にもエスケープルートはあるし、とりあえずちょっとだけ、ちょっとだけ行ってみよう。ダメなら即下山で。


そう思って10時4分、再び歩き出しました。


三ノ塔地蔵菩薩。どうか私を見守って。


三ノ塔を過ぎると傾斜がキツくなり足元も岩が増えてきました。

ここに来る前に何度もネットで見た、鎖場やハシゴが現れました。が、意外となんとも無い。1番の鎖場はもっと先なんだよね。



10時33分、烏尾山(多分)に着きました。

この(多分)って言うのはね、どこをどう撮ったのか、あまり覚えて無いんです。ビビりなので緊張してたんだと思います。なので、うっすーい記憶を手繰り寄せているので、地名は間違ってるかもしれません。

表尾根、こんな雰囲気なのね、で見てください。


さっきまでいた三ノ塔、こうして見るとえらく遠くに感じる。


この先、私が1番ビビってる鎖場があります。7m位のほぼ垂直、慣れないと結構コワイ、ヤビツ峠を登りで使う場合、この鎖場は下りで使うから初心者はコワイetc…。


この行者ヶ岳を過ぎてすぐの鎖場、通過待ちの人が並んでいます。うぅぅ…いよいよ…と思ってチラッと覗いてみましたが…

アレ?思ってた様なのとはちょっと違う?

もっと怖いと思ってた。あ、私行けそう、とちょっとホッとしました。

この時、私の後ろに並んでいたソロの女性の靴が、私と同じゴローのブーティエル。思わず「同じですね」と声を掛けてしまいました。


私の番になり、鎖場を降り始めます。色んな本やサイトにもある様に、鎖に頼り過ぎない、三点支持、南無阿弥陀仏(?)

自分自身、あまり鎖場経験がないのですごく下手くそなのは自覚してますが、怖いとは思いませんでした。コレって少しは成長したと思っていいよねー?


確かこの画像は鎖場を終えて登りきって振り返った時に撮ったものです。小さくて見にくいけど、鎖場の渋滞で待ってる人が見えました。

自分的に難所だったところを終えてホッとした時だったと思います。ホッとしたのでここでおにぎり食べて休憩しました。

来る前は鎖場が心配だったけど、実際に歩いてみたら鎖場よりも頻繁に出てくるヤセ尾根の方が怖かったです。

風が強い時には絶対に歩きたくないな…。


この画像は…鎖場の前だったか後だったか忘れてしまいましたが…表尾根、アセビがたくさん花を咲かせていました。


なんか最初は三ノ塔までで下山、なんて言ってたのにここまで来てしまったら、もう下山する方が面倒くさい。最初の調子の悪さはやっぱりオーバーペースだったと思います。その証拠にかるーく頭痛を覚えてきた。息が上がって酸欠になったんですね。どうしても人がいると焦ってしまう。身体が登りに慣れるまでゆっくり、これは私の鉄則。


12時10分、新大日に到着。塔ノ岳まであと少しのところまで来ました。もうそう遠くない、もうのんびりしてしまえ!と、ここでも大休止。のんびりコーヒーまで淹れておやつタイム。

トレランの人が続々と塔ノ岳方面から来るよ。すごいなー、なんで走れるのー?

もちろん、日々のトレーニングの賜物でしょうが…分けて欲しい、その体力脚力。


のんびり休憩したら、塔ノ岳へ向かいます。

この先コースタイムでは40分、でもね、この登りがなかなかキツイのよね〜。

ここだけでなくこの表尾根、ホントにアップダウン多くてヘロヘロです。

で、ようやく

着いた〜!

13時20分、塔ノ岳。

いや〜、見事にガスガスな山頂。周りの山も全く見えないよ。

時間があれば丹沢山へ往復しようかと思ったけど、途中でガッツリ休憩して時間ロスしてるし、こんな天気じゃね…と、さっさと山荘に入って宿泊の受付をしました。


尊仏山荘は大部屋と個室とあって、私が案内されたのは個室(4人用)。今日はここを女性専用にするから、と。

扉を開けると壁に沿って両脇にカイコ棚のようになってます。私は左下を案内されました。

今夜の秘密基地(笑)

もうちょっと片付けて撮れば良かったですね。

私が来た時はまだ誰もいなかったけど、そのうちソロの女性が入って来ました。

福島から来たそうです。私と同じバスでヤビツ峠から登り、丹沢山まで行ってきたと言っていました。健脚さんですね〜。

夕食までの時間、お昼寝したり小屋にある本を読んだり。トイレに行くついでに外に出てみれば…

んもうガッスガスですよ。

明日は晴れるのかなー?

風もビュービュー唸ってるし…。


温かいコーヒーでも飲みたいな、と思ったのですが、グループで来ている方々でテーブルはいっぱい…。


お腹空いた、夕食まだぁ??と思っていた時に名前を呼ばれました。

夕食は時間制で決まってます。時間になると呼びに来てくれます。

ここの夕食はカレーライス。テーブルにカレー用のスパイス(ソースみたい)があり、それをルウにかけると辛くなりますよ〜との事。辛いもの好きの私はもちろんかけました。

画像の左端に写っている黄色い瓶がそのスパイスです。

ここのカレー、結構美味しいですよ。

ライスもルウもおかわり出来ます。


はぁ、お腹いっぱい。

眠くなってきた…。寝るか、で寝たのが確か7時半位?


外は相変わらず風が唸っていますが…

明日、良いお天気でお願いします!!


おやすみなさい〜☆


続きは後編で!

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