八ヶ岳 試練と憧れ 南と北をつなげる編 2019.08.11〜14
8月13日(火)
寝ている間、外は風が結構吹いていたみたいです。夜中に外に出てみましたがこの日は月明かりがかなり明るく、またガスが出ていて白っぽく星はぼんやりとしか見えなくて残念☆
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私の寝ていたところは窓際だったので、寝ながらでも朝日が見られる特等席😁
少しづつ空が白み始めてきました。このまま寝そべって見てようかな…と思いましたが、やっぱり外に行ってみよう😅
ご来光を見るために他の宿泊客もゾロゾロと外に出て来ました。
西側はまだ街の灯りが見えてます。
東の空は…
雲が敷き詰められてその上を太陽の光が伸びてきています。
もう一度、反対側を見てみると…
太陽の光が西の空を染め上げています。
阿弥陀岳と中岳がクリアに見えます。赤岳は横岳への斜面に隠れて見えませんでした。
段々と明るさが増して、太陽が姿を見せ始めました…。
きれい…。
みよんさんじゃないけど雲海シリーズ😆
はぁ…美しい…。よくテレビでご来光を見た人が自然と涙が出てくる…ってやつ、なんかね、ホントにそうなるね。
自分の影がモルゲンロート(笑)
ゆるやかなカーブの硫黄岳も。
いつまでも見ていたいけど…朝食の時間(5時半)になりました😁
小屋に戻ると昨日の北島康介似クン達3人は、赤岳へ向けて出発するようです。
気を付けて楽しんでね😊
朝食を済ませて私も出発しよう!
6時45分、硫黄岳山荘を出発します。
お世話になりました!
進む先は真っ青な空!
気持ちいい!
硫黄岳名物のケルンに導かれて進みます。ここもコマクサの群生地です。
山頂が広いので濃霧の時はケルンが頼りになるんでしょうね。
振り替えると昨日歩いた稜線。何度も振り返って見てしまう。
自分の辿った足跡がたまらなく愛おしい😊
足元には可愛い花🌼
山頂へ向かう途中、すれ違ったソロの男性が全身(!)ニッコニコで歩いていました。
ホントに全身ニッコニコで「今、山頂すごいですよ!すごい事になってますよ!北アルプスぜーんぶ見えます!」
つられて私も全身ニッコニコになって山頂へ向かいました。
7時9分、硫黄岳山頂です。
いや、これはスゴイ!
ここはお山のジャニーズかハリウッドか。オールスター戦ですよ。
ズームレンズを持ってこなかったことを心から後悔しました。
これより先、スマホカメラをズームにして撮ってみました。画質が粗いのは勘弁してね🤗
これは御嶽山?
鹿島槍ヶ岳からの五竜岳、白馬三山ですかね?
これだけは分かる!槍様からの大キレットそして穂高たち😁
これだけの絶景を目の当たりにして、なんかもうここだけでお腹いっぱい😅
しかし今日は行くのだ!
その前にちょっと爆裂火口へ行ってみよう。
ここを熊🐻が落ちていったんだよね…😅
爆裂火口に沿って道がありますが、脆く崩れやすいのでロープを越えないように。
1番先まで行こうかと思ったのですが、硫黄岳の山頂は広くのんびりしてたらここだけで時間をくってしまうので途中で引き返しました。
あ!山頂標識、撮るの忘れてた😅硫黄岳 標高2760m。広くて気持ちいい山頂が印象的。三角点のあるのは爆裂火口沿いの奥で、そこは立入禁止みたいです。
赤岳の方は段々と雲が出て来ましたね。
では7時15分、進みましょう。今日の硫黄岳は絶景にもほどがある(笑)
夏沢峠へ。
昨年も歩いたこの道、その時の事を思い出しながら下ります。山頂から夏沢峠まで、なかなかの斜面です。登るのはキツイだろうなぁ。でも今日は絶景を満喫出来る最高のトレイルだね。
ちょっと下ってから見る爆裂火口は更に迫力を増します。ここを熊🐻が…。
ぷぅんと硫黄の匂いがして見下ろすと、昨年先生とKちゃんと泊まった本沢温泉が見えました。
振り返って青空!最高!
ガレザレで滑りやすい急坂を下り切ると木が増えてきます。
そのまま進み、ほどなくすると…
8時10分、夏沢峠に着きました。ここには2件の山小屋、山びこ荘とヒュッテ夏沢がありますが、この日はどちらも営業してませんでした。
ここでちょっと休憩します。
夏沢峠は登山道が交差する場所なので、あちこちから登山者の声が聞こえます。そして八ヶ岳を南と北に分けるのがこの夏沢峠です。
15分ほど休憩して、北八ヶ岳のエリアへと進みましょう。
夏沢峠から箕冠山へはずっと樹林帯になります。展望はありませんが、私が大好きな針葉樹の香りがいっぱいで、細胞がリフレッシュ🌲
コバイケイソウの葉っぱだけが目立ちます。花がつくはずの先端がどれもちぎられたようになっていたので、鹿などが食べてしまったんですかね?
そしてうっかりしてたけど9時2分、箕冠山。展望はまったくありません。通過地点といった感じですね。
夏沢峠から箕冠山までコースタイム30分となっていますが、先生は「あそこはコースタイム通りに歩けたことは一度もない。あのタイムはおかしい💢」と憤慨していました😅確かに🤔
樹林帯を黙々と歩いていると、視界が開けてきて…9時7分、箕冠山と根石岳の鞍部です。ここもコマクサの群落があり、根石岳山荘があります。ここは後で寄ります。まずは目の前のピークへ。
9時16分、根石岳に着きました。
根石岳 標高2603m。遠目にはわからないけど、山頂は岩が重なり合っていて休憩している方がたくさんいました。私もちょっと水分補給。吊り尾根で結ばれる西天狗岳(左)と東天狗岳(右)
これから進む道がハッキリと。本沢温泉へ行く白砂新道との分岐があります。
15分ほど休憩したら、天狗に会いに行ってみよう!
ふたつの天狗岳の斜面がカールのようになっていてきれいな曲線を描いています。ここ、歩けたら良いのにね。
白砂新道の分岐を過ぎると少しづつ斜度が上がり、足元も岩が多くなってきます。なんとなく赤岳の岩よりもこっちの方が滑りやすい気がする。
あの鉄網の橋、雑誌で見たー!以前の私だったら絶対に渡れなかったな。
渡り終わって鎖場を抜けると…
10時4分、東天狗岳に着きましたー!東天狗岳 標高2640m。
双耳峰の天狗岳、西天狗岳の方が6mノッポさんです。この時間になると雲が増えてきました。
この先、西天狗岳まで往復するつもりでしたが…うーん、あそこまで往復…
…
…
止めた😅
あちらへはまた今度、違うアプローチで行こうと思います。
という事で、この山旅最後の山頂は東天狗岳で決定☆
じゃ、下りましょうかね。
八ヶ岳はアルプス等に比べると高山植物は少ないと言われますが、沿道には色々なお花が楽しませてくれます。
歩きながらでカメラのモニターが見にくくてキレイに撮れませんでしたが…💧
どのお花も可愛いいけど、個人的にコマクサとミネウスユキソウに会えたのが嬉しかった🤗
ガスがかかるカールも美しい〜。
エルザちゃん、頑張る!
根石岳にむかう途中、男性2人組が後ろから歩いてきて「ゴローですね」と声をかけられました。見るとお二人の足元はゴローのS-8。「もう他は履けないですよねー」としばしゴローで盛り上がりました。
コマクサが咲く鞍部に着いたら根石岳山荘へ行きます。中に入ってぜんざいとコーヒーを頼んで休憩。ちなみに山荘もぜんざいも写真撮ったつもりでいたけど、撮ってなかったみたいです。おかしいなぁ🤔
30分ほどゆっくり休憩して、夏沢鉱泉へと下ります。箕冠山からオーレン小屋に繋がる道を行きます。
あぁ、針葉樹の良い匂い😊
さすが北八ヶ岳!な苔を愛でながら歩くと
オーレン小屋が見えて来ました。
可愛い看板もあります。先住民に迷惑かけないようにね。
オーレン小屋には寄らず、先に進みます。ここからの道も苔マニアにはたまらない〜!沢のせせらぎが気持ちいい。
こんなお花を見ながら…
そろそろ着いてくれないかなぁ…と思っていると見えたー!13時、夏沢鉱泉に着きました。早速、宿泊の受付をします。
ここもモンベルカード提示で500円引きになります。
夏沢鉱泉は基本個室です。お部屋はそれぞれ八ヶ岳の名前が付いていて、昨年泊まったときは天狗岳の部屋でした。今年は…
なんと「赤岳」
偶然にしては出来過ぎ😄
しかしここも撮ったつもりで実は撮ってなかった。おかしいなぁ🤔
お部屋はこんな感じです。
タオル、歯ブラシが入った袋が置かれていて、もはやここは山小屋のレベルではない。
荷物の整理をしたら、早速お風呂!温泉!
夏沢鉱泉は名前の通り鉱泉があり、それをゆっくり堪能出来ます。
そしてここは浄化槽がある為、石鹸、シャンプー🆗!
2日間の汚れを洗い流します。私だけだったのでゆ〜っくり浸かりました。
キモチいぃ〜!!
風呂上がりはテラスでプシュー。ノンアルだけど😅
ボ〜っとしながら今回の山旅を思い出していました。明日は下山するだけ、実質ここで終わりです。不安でいっぱいだった縦走路も、実際は楽しくて楽しくてたまらなかったなぁ。
思いは通じる。
願いは叶う。
諦めないでいれば、必ず道は拓けるんだと思いました。この歳になってもこの達成感と充実感。
ボ〜っとしている間に、夕食の時間が来たようです。ここの食事はスゴイですよ!
ここ、夏沢鉱泉と同グループの硫黄岳山荘、根石岳山荘共に、食事で提供されるお野菜はオーナーの自家菜園で採れたもの、お味噌は自家製。そしてぼたん鍋が提供されるの!(夏沢鉱泉のみ)もはや山小屋じゃないでしょ、そうでしょ。
食事のレベルはトップクラスです。
お腹いっぱいになったら寝る…はずがなかなか寝られず、本棚にあったマンガ「岳」を読みます。
明日は帰ると思うとなかなか眠れませんでした。
今回のログ&GPSです。
一回でまとめようとしたら、こんなに長くなってしまいました…。
お付き合い頂き、ありがとうございました。
次が最後です!