筑波山 骨折の顛末記 2021.05.23
筑波山で初めて見たギンリョウソウ。
@筑波山 この直後に…😓
先に申しますと
骨折しました😩😩
夏に向けて自分がやりたい山行を実現する為、計画的にトレーニングをし始めた矢先の出来事でした。
先週、宝篋山と小町山で小屋泊用のザックにお水を詰め込んで、距離長めのコースで歩き、今週は筑波山でそれをやろうと出掛けました。
5月23日(日)
明け方まで雨が降り、ただでさえ滑りやすい筑波山は更にパワーアップしているだろうな…。
駐車場へ向かう途中で見えた筑波山は、靄をまとい幻想的な佇まい。
ギリギリまでどのルートで歩こうかと考えていました。
当初の予定は
御幸ヶ原コースで登る→男体山→自然研究路を通過→男の川で下り→林道を経て薬王院コースを登る→御幸ヶ原→女体山を経てキャンプ場コースを下る→女の川で登る→白雲橋コースで下山
のつもりでした。
登りがキツイ御幸ヶ原コースがトレーニングには良いかなと思ったので。
ただ雨上がりで相当滑りやすい事が容易に想像出来たので、そんな状態で白雲橋コースの岩場を下るのは嫌だなぁ…と、登りは白雲橋コース、下りで御幸ヶ原コースとして、途中は状況によって決める事にして出発しました。
6時58分 市営第三駐車場出発
段々と晴れる予報でしたが、なかなか雲が取れない様子。駐車場から見た山頂は、真っ白な雲に覆われていました。
…あ、今回は画像少なめです。
とにかく今日は長距離長時間歩く事に専念しようと思ったので…。この時点では。
登山口へ向かっていると、消防の車が停まっています。
山岳救助対応って…💧
初心者向け、なんて言われる筑波山ですが、救助作業をしているヘリを良く見かけます。
人が多くなる週末なので、スタンバイしてるのかな…なんて思ってました。
(後で聞くところによると、前日夕方から登った大学生2人組が下山出来なくなり、救助要請したために車があったとの事)
登り始めてから早々、今日はロングレングスのパンツを履いてきてしまったことを後悔しました💧💧
とにかく蒸し暑い💧💧💧💧
そして無風💧💧💧💧💧
いつもより重たいザックのせいもあり、全然ペースが上がりません。
大丈夫なのか?!自分。
何人もの人に抜かされてます💦💦
今日、このまま行けるのか自分…💧💧
段々と気持ちの良い森が現れてきて…。
ここはやっぱり立ち止まってしまいます。ここ、すごく好き。
いつもの切株さん♥
何人も抜かされてるけど、とりあえず自分のペースで黙々と…。
幻想的な空間。
登るに連れて、道はほぼ小川。
雨上がりの筑波山では、泥だらけになるのは避けられません。
8時26分 弁慶茶屋跡
駐車場から1時間半くらいだったので、それほど悪いペースじゃなかったかも(私の場合はね、って事で。もっと早い人は大勢います)
ここまで休憩せずに来たので、水分補給にちょっとオヤツ。
先週の宝篋山と小町山で、ろくに休憩せず歩き続けたら空腹で死にそうだったので、今日はそれも意識します。
失敗は成功の母(父?🙄)って事で😄
弁慶茶屋跡を過ぎると、大きめの岩が目立ってきます。
もうすっかりガスに包まれてます。
でもこんな空気感、嫌いじゃないよ。
8時58分 女体山
見事に真っ白〜( /^ω^)/♪♪
何にも何にも見えませーん😆😆
時間が早いせいなのかお天気のせいなのか、山頂の人出はまばらです。
なので山頂標識で自撮りも余裕ヨユー✌️
でも今日はロングのつもりなので、山頂での時間はそこそこにして進みます。
山に来ると季節も天気も関係なく、こうして見上げて写真撮っちゃうのって、何でだろうね😄
9時26分 御幸ヶ原
それほどお腹が空いてるわけでは無いんですが、ここでおにぎり🍙休憩。
こまめにエネルギー補給しとかないと😊
ベンチに貼られてた警告文。
3月27日からってなってるけど、筑波山って以前から火気厳禁だったような…🙄
そもそも山頂は前から飲食禁止だし…。
山頂でバーナー使用している人を見た事もあるし、目に余る行為が多々あったんでしょう。
人が多い山だし、ある程度の規制はあって良いと思います。
筑波山が筑波山神社の御神体、って知らない人も多過ぎるしね…。
おにぎりと羊羹(なんちゅう組み合わせ🤣🤣)でエネルギーチャージしたら、男体山へ向かう前にこっちへ。
休憩したら、それまで暑かった身体もクールダウン。雨上がり後のひんやりとした空気がとても心地よいの。
立身石に上がってみましたが…。
まぁ分かってたけどガスガス真っ白です😅
ここ、お気に入りの場所だけどいつも先客がいて、ここで休憩はなかなか出来ない😅
男体山への登りには、ヤマツツジが色を添えてました。
全体的には終わりに近付いてるんですけどね、ここのはキレイでしたよ。
10時6分 男体山
こちらもガスガスの展望です😅
この近くにホシザキユキノシタが咲き始めてる…と聞いたので、ちょっと探してみたんですがわかりませんでした…😆
ホシザキユキノシタは筑波山だけでしか見られない固有種です。つくば市の花にもなってます。
男体山から自然研究路を行きます。
男体山から自然研究路へ向かう道は、一気に人が少なくなりのんびり歩けるルート。
ここを周回して男の川を下って薬王院で登り返そう〜っと。
その後は雨上がりで危険な女の川は止めて、キャンプ場コースで下りて東筑波ハイキングコースを行こうかなー、などと思ってました。
…っと、ギンちゃんだー!!
筑波山で初めて見付けた!!!
わーいわーいヽ(=´▽`=)ノ
雨のせいで泥被っちゃってるけど…
こんなに目立つとこにいたのね〜🤗
……この写真を撮った後、滑って足を捻ってしまいました。この後は写真を撮っていません。
以降の状況はこんな感じ👇👇👇👇👇
・ギンリョウソウの写真を撮った後、そのまま自然研究路を進む
・谷側に微妙に傾いた木道
・いつもここはちょっと慎重に歩く
・慎重に足を進め…
・右足が滑る
・ヤバい、谷側に落ちちゃう!!
・咄嗟に左足を木道の外に下ろし、木道を跨ぐように尻もちをつく。右足は内股で尻もちついた状態
・イテテテ…!!
ドシン!と尻もちをついてしまったので、瞬間は直ぐに身体を動かせませんでした。
痛いっ!と思いましたが、うずくまるような痛みではなく、尻もちでの衝撃、みたいな感じ。
その時、たまたま私の後ろを歩いていたご夫婦が「大丈夫?!」と駆け寄って下さり、足首を伸ばしたり動かしたりしてめちゃくちゃ痛いわけではなかったので「折れてるわけじゃないみたいです」と言いました。
「直ぐに歩かないでしばらく休んでいた方が良いよ」と、傍に居て下さり、ケーブルカーで下山した方が良いよ、御幸ヶ原に戻るならこっちを歩いた方が楽だよ、ザック持とうか?等とずっと心配して下さって…。
転倒して気が動転している私に対し、優しい言葉で話しかけてくれて、明るい雰囲気のお二人のおかげで落ち着いていられたと思ってます。
そのうちトレラン男性が近付き「どうしました?」と、事の顛末を説明すると「どれどれ」といった感じで足の状態を見て、「ここは痛い?こっちはどう?」と。
ご夫婦はこの時点で「気をつけてね」と先を進んで行かれました。
「多分、折れてるわけではないみたいだけど、これから痛くなるかもしれないから…」と痛み止めがあるなら飲んだ方が、と言われたので、ザックから救急セットを取り出し薬を飲みました。
テーピングをしようとすると、とても慣れた鮮やかな手付きでやって下さいました。
え😳?お医者さんですか?と思うくらいで。
トレランをしている方なので、こういう時の知識があるんでしょうね…。
水を入れたプラティパスでアイシングをして、そろそろ…と立ち上がり歩こうとすると「木道終わるところまでご一緒しますよ」と、一緒に歩いて下さいました。
ホントに色々とお世話になってしまい、せめてお礼を…と、お名前と連絡先を聞こうと思っても「あはは〜😄」という感じで、筑波山にはちょくちょく来ているので、またお会いしましょう〜!と…😢😢
木道が終わり分岐に来た時「自分はこのまま坊主山行って引き返すので、きっとまたお会いしますね!」と走っていかれました。
情けない気持ち、感謝の気持ち、申し訳無い気持ちがいっぱいになりながら、御幸ヶ原までの道をゆっくりゆっくり。
転倒した直後は、歩けるようなら様子見ながら続行しよう…と思っていたけど、とんでもなかった。
一歩一歩が辛い。
特に下りが辛い。
下りの時の足首の形が辛い。
ゆっくり歩いていたら、トレラン男性が走ってきました。「もう少し、頑張って!」
ようやく御幸ヶ原に着いて、ケーブルカーに乗りました。その時も駅の階段が辛かった💧
ケーブルカーに乗ったら安堵からなのか、涙が出てしまいました💧
あの時にあのご夫婦、トレラン男性がいなかったらどうなっていたんだろう…。
一人で対処出来たのだろうか??
多分、無理だったと思う。
朝、出発の時に見た山岳救助の車…。
あの時は深く考えていなかったけど、
自分が要請していたかも知れなかったんだ。
あのご夫婦とトレラン男性には感謝してもしても足りないくらい。
またお会いすることがあれば良いけど…。
こんなネタに乏しいブログ😅を見ているかどうか分からないけど…
本当にありがとうございました。
皆さんの優しさは忘れられません。
あの時の私にとって本当に心強い存在でした。
皆さんから頂いた優しさは、次は私が違う誰かに向けようと思います。
それが恩返しなんだと思いました。
ケーブルカーは宮脇駅に着き、後は駐車場まで…。
筑波山のケーブルカーに乗ったことのある方はご存知かと思いますが…。
まず駅から神社まで…結構急な階段ですよね💦💦
コレ、歩けるかな…💧と不安になり、横の坂道の方を歩いたんですが…。
コレも急な坂道で、踏ん張りの利かない足には滑る滑る…💦💦
ようやく降りきり次は神社の階段…。
神社にしろお寺にしろ、なんで急な階段ばかりなんでしょう💦💦
バリアフリーには程遠い…。
周りがスタスタ歩く中、私は半歩ずつしか進めません。
そこもなんとか降りきって、後は駐車場までの道。
緩い道でも当然早く歩ける訳ではなく、ゆっくりゆっくりゆっくりゆっくり。
後ろから「なんとか歩けてますね😄!」
振り向くとトレラン男性。もう下山したんですね😳!さすが!
走り去る姿を見ながら、またここでお会い出来たらイイなぁと思いました。
改めてちゃんとお礼が言いたい。
やっとの事で駐車場まで戻りました。
ガッツリ歩くつもりだった筑波山、まさかの事件で終わってしまいました。
家に着き、足を見てみると…。
テーピングがボンレス状態!!
テープを外すとくるぶしの腫れ方がハンパなく、ちょっとグロいので画像は止めときます💦💦
そして翌日は更に腫れました😅😅😅😅
翌日、仕事を休み整形外科へ…。
歩くのが大変そうだから…と車椅子を用意してくれました。
まさかの人生初☆車椅子。ちょっと戸惑う😅
そして…折れてました😩😩
まだ腫れているのでガッチリ固められない、という事で、今は副木を当てている状態。
今週中にはギプス固定になります💦💦💦
まさかの骨折、これで…
私の夏は始まらずに全て終わった…
オワタ…オワタ…😭😭😭😭😭😭😭😭
あんな山こんな山、色々考えていたのに…😥
特に8月に考えていた場所は…私にはどう考えてもキツイ計画で、だからその距離と標高差をクリア出来るように、同じ数値になるようなコースでトレーニングしてたんです。
それ以外にも鎖場岩場の練習も全て予定にあったのに…😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭💦😭😭😭😭😭😭😭😭😭
「山は逃げない」
って言うけど…。
逃げるよ😑違う意味で
この歳だとね。
骨がくっつくまで2ヶ月位、その後のリハビリで個人差があるけど…と言われました。
完治したあと、体力が今と同じレベルに戻るのだろうか??
行きたいと思ったところにはもう行けないかも知れない…。
転倒直後よりも時間が経つに連れて、気持ちが辛くなっていく。
でも今それを言っても何にもならない。
じれったいけど、治療に専念しなければ💦💦
なにより私生活オールフリー🙄?な私は、仕事しなければならなので、とにかく1日も早く仕事復帰することが重要なのだ😤そうじゃないと遊びも行けない
今回、あわや山岳事故!の寸前まで行って思うのは、
本当にどんな場所だろうと危険はある!!ということ。
事故の話を聞くたびに「明日は我が身」と思っていたけど…。
多分、登山する人の殆どがそういう気持ちでいると思うけど…。
でも…
でも………
ホントにホントに、ホント〜に、そう思ってる????
どこかで“自分は大丈夫”なんて、
微塵にも思っていないって、言い切れる??
どこかで他人事、と思ってませんか??
初心者レベルの私が言うのも生意気かもしれませんが…。
根拠の無い自信は以ての外だけど、
根拠があっても過信は禁物!
今回、自分がこんな事になって、心の底では他人事だったんだな、と気付きました。
そして多少なりとも気の緩みがあったのかな、と。
もしかしたら傲慢になっていたのかもしれません。
だから筑波山から怒られた。
身体の8割を占める筑波山、楽しさも美しさもキツさも、ここで教えてもらった。
今回は厳しさを教えてもらったと思ってます。
いつもザックに入れていたファーストエイドキット、中身を見直すきっかけともなりました。装備の軽量化は良いけれど、絶対に減らしてはならないものもある!!
痛さと引き換えに得るものも大きい1日でした。
そんなわけでしば〜らくは山にも行けず、もしかしたらブログも放置かも知れません💧
(ネタが無いので…)
“骨折その後”とかアップするかもだけど😅
(だって仕事も出来ないから暇なんだもん)
皆様も十分に気を付けて、楽しい山ライフを送って下さいね。
↑↑↑↑↑↑↑
ホントに!!
お付き合い頂き、ありがとうございました。
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