八ヶ岳 試練と憧れ イザ!憧れの稜線 赤岳〜横岳〜硫黄岳編② 2019.08.11 〜14
こちらの続きになります。
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南峰、北峰と、山頂からの眺めをひとしきり楽しんで、9時50分、下ります。
降りきったところの稜線上にある赤岳天望荘まで行きます。
ここから先に見えている天望荘までは、「なんですかコレは😅❗」というほどの急な斜面。ザレてめちゃくちゃ滑りやすく、登り下り共に人が増えてきたので、降りるまで画像はありません。
登る人はもう四つん這いでまるでクライミング😅
下りもズルっ💦と行ってしまうので慎重に。
鎖も付いているので、見栄を張らずにこういうところは素直に鎖を使った方が良いですね。人為的な落石も多いみたいです。
10時12分、天望荘に着きました。外にあるベンチで休憩します。天望荘の画像も取り忘れました😋てへぺろ。
ザックから行動食を出して、カロリーメイトを食べます…が、真夏の暑い日にカロリーメイトは🆖でした…😣
水分、全部持っていかれてちょっとキツイよ💧スポーツようかんみたいにツルッと食べられるものの方が良いですね。
天望荘でトイレをお借りして出発します。
あ、トイレはどこの山小屋も100円でした。
山頂にある頂上山荘か、ここの天望荘、どっちか泊まってみたいなぁ。
10時40分、横岳に向けて出発です。
おそらくこの先は、私にとっては1番の難所。鎖場、ハシゴが連続する岩稜帯です。
もちろん、ルートガイドでの予習はバッチリ🤟…なハズ😅
気持ちも靴紐も締め直して、行くよ!
赤岳を振り返ると、急な斜面に張り付いている人達が見えました。
これから進む方向。
天望荘を後にすると地蔵尾根の終着点、地蔵の頭を通り過ぎるんですが…確かここにはお地蔵さんが居るはずなのに、気付きませんでした💧どこにいたんだろ?天望荘からも近いハズなんだけどなぁ😅
最初は緩やかな道でお花が見送ってくれます。
出ました!
横岳スタートの二十三夜峰に登るハシゴです。いよいよ始まります。
横岳を歩く時にやってみようと思ってた事が、
“怖いところ選手権”😅😅😅😅😅😅😅😅
鎖場が連続する横岳、絶対に怖いと思うところがいっぱいだと思うので、自分的にどこが1番怖かったかランク付けして楽しんでしまおうという、自分を誤魔化す作戦です😁
始まりのハシゴを登っていきます。
振り返って赤岳。
手前の岩が二十三夜峰(確か…😅)
あー、カッコイイ稜線!たまらん!
横岳はお花がいっぱい咲いています。
横岳には難所とされているところが2ヶ所、そのひとつ、日ノ岳手前の鎖場に来ました。地図には「ルンゼ状の一枚岩」と記されています。
実際は手掛かりも足場もあり、殆ど鎖に頼らずとも登れました。下りはちょっと難儀するかも?
この辺りはちょっとしたお花畑ですかね。小さくて可愛らしいお花がたくさん咲いていて楽しい🎶
鎖場に咲いてるから、イチイチ止まらなくちゃならなくて困っちゃうのよ。
…で、怖いところ選手権は?
鎖場の写真、全ては撮れなかったけど、なんかね、全然こわくないんだよね。
もっともっと怖いのかと思ってたのに…。
というよりも、楽しくて楽しくて楽しくてたまらない!予習の効果?!
楽しい…。
横岳はいくつもの小さなピークを登っては降り登っては降りを繰り返します。ここは石尊峰。
大権現と書かれています。
岩の左側を巻きます。
でも右側にも道があるし、岩を直登しても行けるらしい。ルートガイドによると左側の道が正規のルートだそうです。
左側は切れ落ちてます。が、崖っぷち感はあまりないです。全然怖くない。
鎖、要るかなぁ?と思うレベルでした。
12時11分、三叉峰に着きました。
横岳のちょうど中間地点かな?
横岳にダイレクトに登る杣添尾根はここで稜線に合流します。
それにしてもいい景色!いいお天気!
ここに来る前はちょっとくらいガスってる方が高度感なくて良いかも…なんて思ってたけど…。
最高の天気でサイコーだー❗❗❗
大同心の上も道が付いてますね。
どうやって行くんだろ?
お花は終わり、ホワホワの綿毛になってます。
三角点だと思ったら…違ったみたい😅
この辺りからコマクサがお出まし。
嬉しい!見たかったんだー💕
今年は長梅雨だったので、時期がずれ込んだみたいです。
サイの角みたいな大同心と歩いて来た稜線。
こうして見ると、ここから大同心の上に歩いて行けるようですね。
あ!あのハシゴ…
これを登ったら…
12時39分、横岳(奥の院)標高2829m。
赤岳以上に不安だった横岳、めちゃくちゃ楽しく歩けました!
ちなみにこの手ぬぐいはお気楽隊のみなさんと陶芸体験した時に買ったもの。今回のお守り代わり☺️
改めて歩いて来た稜線を眺める。
あそこを歩いてきたんだー😆
ここはちょっと広くなっているので、休憩している方もいます。私もちょっと休憩してから進みます。この先に1番の難所?があるみたい…。
まずは大きく下ります。
かなり急な痩せ尾根です。右側にハイマツがあるから崖っぷち感ないけど、実はこっち側も崖だよ😆
この先に待ち受けてるのが「カニのたてばい」「カニのよこばい」
画像に残したかったけど、ここを通過する時に登り下り共に人が増えて、私の後ろにも並んでいたので撮れませんでした。
ただここも思っていたよりも高度感なく、よこばいを過ぎてナイフリッジ(若干、名前負けな気が…)を跨ぎ越えるところもありますが、スタンスもあり怖さはありませんでした。
そしてとうとう、横岳通過出来ました❗❗❗ヤッター❗❗❗❗❗❗❗❗
思わずガッツポーズ。やったやったやったァ❗
で、怖いところ選手権は?
うん…無かった😅
それどころかホントにめちゃくちゃ面白かった!
もちろん、天候に恵まれていたのもあると思います。この日は岩も乾いていたので苦労する事なく登れたし。
あー、楽しかったなー。
ボリュームのある硫黄岳。
白っぽいところは赤岩の頭です。去年はあそこからこちら側の景色を見ていたんだなぁ。
私のブログのヘッダー画像は赤岩の頭から眺めた風景です。
あの頃の私が1年後、まさかここを歩くとは思ってもいないだろうな。
達成感がジワジワと湧いて来ています。
来てよかった😊今の私、世界中で1番幸せ🤗
台座の頭の両脇はコマクサの大群落!
もう終わりかけだけど、まさか見られると思ってもみなかったからウレシイ〜!
可愛くて不思議な容姿のコマクサ。花を付けるまで数年かかるそうですね。
コマクサを愛でながら歩いていると…
13時26分、硫黄岳山荘に着きましたー!
小屋前のテラスにいた方が「おつかれさまー!」と迎えてくれました。この方、多分ここの社長さん。硫黄岳山荘は根石岳山荘、夏沢鉱泉と同じ硫黄岳山荘グループの山小屋です。昨年、夏沢鉱泉に泊まった時にこの社長さんがいらしてここに来るきっかけとなった先生の事をお話すると「あー、覚えてますよ」と仰ってお名刺頂きました。
最初はこのまま硫黄岳まで行ってから…と思ったけど、もうチェックインしちゃいまーす。どうせ明日は硫黄岳を通るしね。
宿泊受付を済ませて案内して頂きます。
大部屋はよくある感じのカイコ棚に布団が敷かれているタイプ。
私はA段のいちばん窓際。この後どんどん人が来るのかなぁ…と思ったら、A段は私だけでした。下の段や向かいは上下段とも布団の数だけ人が居たのでラッキーでした☺️ソロだったから?
硫黄岳山荘は1泊2食付で10000円。モンベルカード提示で500円引きとなります。
定員200名のまぁまぁ大きな山小屋ですが、布団の数以上の予約を入れる事はないらしく、赤岳鉱泉に比べて混み合った印象はあまりありません。4000円の個室料金を支払えば個室に泊まる事も出来ます。
荷物を整理してとりあえず休憩。ぜんざいとコーヒー☕を注文しました。ここのコーヒー、好きなんだよねー。ぜんざいはうっかりして撮るのを忘れてましたー(≧▽≦)
お腹が満たされたら500円お支払いしてシャワーを浴びます。そうです、ここは稜線上の山小屋でありながらシャワーが使えるんです。もちろん石鹸、シャンプーは使えませんよ(石鹸が使えない事に“信じられない”と言っていた方がいましたが、山では当たり前ですよ…)
そしてここ、素晴らしいのはトイレ🚽!
ウォシュレット!!硫黄岳山荘の別名「トイレ御殿」
夕食は到着順で受付時に振分けられます。私は5時半でした。食堂に行き人数を告げて指定されたテーブルにつきます。男女3人グループと同じテーブルになりました。その中のちょっと北島康介似の男性がめっちゃ面白かった!
予めセッティングされていたお料理の中にデザートの小鉢がありました。抹茶パウダーが振りかけてあり、見た目はお豆腐。
それをホントにお豆腐と思った北島クン、ためらうことなくお醤油をまわしかけて…。
その直後、小屋番さんがお料理の説明を始めました。「白いのは豆腐ではありませんので醤油をかけないで下さい!」🤣🤣🤣🤣🤣
北島クン「かけちゃったのどうすれば良いですかぁ〜」
小屋番さん「…」華麗にスルー(笑)
北島クン「これさぁ、絶対青のりに見えるよなー。そしたら豆腐だよなー」って言いながら、「みたらしと思えばイケない事はない」
で、美味しいの?って聞いたら「うーん、ナシかも」
3人グループのやりとりが漫才みたいでめちゃくちゃ面白くて(笑)
おかげで楽しい食事となりました。
ちなみにメニューはこんな感じ。
右上の小鉢が北島クンがお醤油をかけたデザートです。
食事の後、フリースを着て外に出てみます。
山荘のすぐ横にある駒草神社。
高山植物が咲く遊歩道があります。
え…マジ🐻?!
見上げて飛行機雲が
ゆるやかな時間の流れです。
しみじみ今日を振り返り、満ち足りた気持ちに包まれます。
少しづつ空の色が1日の終わりを告げてきました。
阿弥陀岳がシルエットで浮かび上がります。
月が夜を連れてくるようです。
ここから先、空の色がすごいことになっていきます。ヘタなコメントなど出来ません。
次々と変わる空の色に、その場から動く事が出来ませんでした。
雲があり北アルプスに沈む夕陽…とはなりませんでしたが、あまりの美しさにその場に居合わせた人達も「あり得ない色になってて目が離せない!」
自然が演出する最高の時間。だから泊まりの山行は止められない!
充実感で満たされた1日の最高のフィナーレでした。
明日は更に先に進みます。
明日も良い日となりますように。
この日のログ&GPSです。
コースタイム比 1.3
長々とお付き合い頂きありがとうございました。続きます!