八ヶ岳 試練と憧れ 下界に戻る&振り返り編 2019.08.11〜14
8月14日(水)
なかなか寝付けずに就寝、日の出前に目が覚めてしまいました。起きて小屋の周りを散策してみます。
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晴れた日はここからも北アルプスを見ることが出来ます。
ヘッドライトを付けた登山者が歩いています。この人達はこれから登るんだぁ。イイなぁ。
早朝はカモシカ様と会えるチャンスと聞き、沢沿いをウロウロしましたが、今日も見られなかった😞
夏沢鉱泉は西側斜面なので太陽が昇るのを見ることは出来ませんが、少しづつ明るくなってきました。
今朝も北アルプスが見えています。今日あたりから台風の影響で天気が崩れる予報、雲も多そうです。実際、この時は晴れていたのに朝食後は急に雨が降ってきました。
今日は夏沢鉱泉の送迎サービスを利用してJR中央本線の茅野駅まで送って頂きます。
夏沢鉱泉への登山口となる桜平はバスが通ってなく、ここへは自家用車かタクシー(茅野駅から大体7000円くらい?)となります。
夏沢鉱泉は宿泊者限定で茅野駅への送迎をしており、これは非常に有り難いサービス。
冬は雪上車だそうですよ(乗ってみたい!)
関係車両以外は桜平ゲートまでしか入れませんので、ゲート〜夏沢鉱泉間は徒歩20〜30分。
今日は午前便(ゲート発8時)の送迎をお願いしたので、7時20分過ぎに夏沢鉱泉を出発しました。ゆっくりお散歩しながら行こうと思います。赤丸の夏沢鉱泉から青丸の桜平ゲートまでが今日のトレッキング😁
ザックは車に積んでもらえるので、サコッシュとカメラだけ持って行きます。
ゲートまでは沢に沿うように歩いて行きます。昨年、初めて来たときはこの道で既に苔に魅了されてしまいました。
そしてここでもカモシカいないかなぁ、なんて思いながら…
車も通れる道なので、危険箇所もなくのんびり歩けます。
のんびり歩いていたら桜平ゲートに着きました。
午前便の送迎を利用する人は私以外に女の子2人組とご夫婦一組。送迎車が来るまでの間、山談議に花を咲かせます。今回は天候に恵まれましたよねー、とみなさん仰ってました。
送迎車が来て車に乗り込みます。この先はもう日常の世界へ。
桜平のゲートまでは上、中、下と登山者のための駐車場が3ヶ所あります。上の駐車場が1番ゲートに近く歩く距離を一気に稼げますが、すれ違い厳しくかなりの悪路です。往きで通った美濃戸口〜やまのこ村までも結構な悪路でしたが、桜平の方が悪路度合いが激しいように感じます。運転に自信のある方以外はおとなしく下の駐車場に停めて、その分頑張って歩いた方が良いかも。
車はガタガタの山道を過ぎ、舗装道路に出ると一気に現実世界になりました。茅野駅で降ろしていただき、あずさの切符を買います。今年のお盆休みが長いおかげなのか、台風🌀の影響なのか、思っていたより空席があり難なく指定席が取れました。
先月、長梅雨にウンザリして急遽決めて行った北八ヶ岳。その時に茅野駅で見たこの駅名板。この時、来月は絶対にこの目でこの景色を見る!と思っていました。
今回の1番の功労者。キズがまた増えました。帰ったら洗ってあげよう🤗
あずさに乗る頃はすっかり曇り空になり、八ヶ岳方面は雲に隠れてしまいました。甲府に着く頃には土砂降りで、今回は本当にお天気に恵まれた山旅でした。
あずさのスピードに合わせて時間が早く過ぎていくような気がします。山にいる時は本当にゆっくりと時間が流れているのに。
新宿に近付くとものすごい人混みに、八ヶ岳全体にいる人間の数より多いよな、なんて思ったり、降りたホームの反対側に停まってるあずさに乗ればまた行けるんだな、なんて思ったり、早くもホームシック😅
久しぶりの我が家に戻り、先ずはエルザちゃんを感謝を込めて丁寧に水洗い。それからザック、ストックと今回支えてくれたギア達を手入れしてあげました。
山のような洗濯物(ダイビングより洗濯物の量が多い…💧)を片付けて、先生に報告しました。
《振り返り》
八ヶ岳は優しい(易しい、ではありません)
昨年に立った赤岩の頭。
ここから見えた稜線。
この時は私のレベルで行ける場所ではないと思っていました。
先生が「もう見られない景色」と言っていたのがとても寂しく感じて、先生の想いも背負って歩き、同じ景色を感じてもらいたいと思っていました。
その想いは伝わったかなぁ…。
一昨年、昨年と色々と激変した生活の中で、友人が「これからは“やらなきゃ”な事じゃなく、自分が“したい”事をするんだよ」と言ってくれた。その言葉通りに自分が“したい”事をした夏休み。
行く前は激しく不安だった縦走路ですが、予想以上に楽しかった稜線。高所恐怖症でも行ける!この歳でも進化する!ちょっとだけ自信がつきました😊
とは言え今回のコース、赤岳〜硫黄岳の周回なら1泊、健脚の方なら日帰りで歩けるコースです。それをこれだけ時間をかけるので、おのずと私のレベルがバレバレですが😅
でも自分に合わせた計画をする事で、無理なく行く事が出来たのは良かったと思います。
個人的感想
✾赤岳 文三郎尾根
階段で整備されていてキツイけど歩きやすい。階段が長く続くと聞いていたので覚悟していたが、想像よりあっと言う間だった印象。
✾赤岳 キレット分岐からの岩場
鎖場となるが、鎖より岩を掴んだ方が登りやすい。思っていたより岩がしっかりしていた印象。山頂まではあっと言う間。
✾赤岳 山頂から天望荘まで
山頂まで登り一辺倒だったので、ここで初の下り。かなりの急斜面で且つ滑りやすい道。滑らないよう、落石をおこさないように緊張した。
赤岳ピストンの場合は文三郎尾根か地蔵尾根を下らなければならないけど、どちらも急斜面なのでピストンより硫黄岳まで縦走する方が楽かなぁと思った。
✾横岳
全道よく整備されて、非常に歩きやすいと感じた。積雪期や雨天でなければ「鎖、いらないよね?」と思うところもあった。
核心部と言われるルンゼ状の一枚岩は、傾斜もそれほどではなく足場もあり、登りであれば難しくはなかった。カニのよこばいも足場はしっかりとあるので、ゆっくり歩けば大丈夫。ただ、すれ違いが発生する時は声掛けで譲り合うように。
焦らなければ初心者でも頑張れる道。
✾東天狗岳の山頂直下
個人的に赤岳より滑りやすそうと感じたザレガレ岩場、山頂までダブルストックの人がいたけど、ズルっとなって崖から落ちそうな感じなので私はこういうところでストックは使いたくないなぁ。
以上は完全に個人的感想です。人によっては怖くて横岳の通過に時間がかかったとも聞きますし、岩場経験にピッタリ、という意見もあるので。私は後者だったなと思いました。
ある程度、山を登ってきて次のステップアップにはピッタリな気がします。
この縦走路、次はツクモグサが咲く季節に歩きたい!
先生に無事に終えたことを報告し、何だか達成して腑抜けになってる…と言ったら…
次のミッションを言い渡されました。
“北アルプス”
うほっ🤭
とうとう。
再び妄想の日々が始まります。
今回、すべてのログ
今回の全ルート(青線)と、今までに歩いたルート(赤線)
八ヶ岳の主脈、繋げちゃおうかなぁ😆
想いがあり過ぎて長ーくなってしまいました。
お付き合いいただき、ありがとうございました。