奥多摩 登山は「心・技・体」 2019.06.02
メンタル落ちていた。めちゃくちゃ落ちていた。いや、正確に言えば今も落ちている。
週始めに思い切り落とされた。それをずっと引きずって迎えた週末。
前から考えていた、御岳山〜大岳山〜鋸山と縦走して奥多摩駅に行くコースを歩こうと思った。前泊するホテルも予約した。準備万端。
土曜日、用事を全て済ませたら、全身を山仕様に変えてザックを背負ってホテルへ。
翌日のコースを再度チェックして、始発のケーブルカーに乗るための電車と御嶽駅からのバスの時刻表も確認、アラームセットして就寝。
翌朝、予定通り起床して予定通りの電車に乗り、青梅駅で青梅線に乗り換えてこれまた完璧。
で、ホッとしたところで爆睡…(。-ω-)zzz. . .
(。゚ω゚) ハッ!
御嶽駅、過ぎてるー!!!
気付いた時は終点の奥多摩駅が目前でした…。
_| ̄|○ il||li まぢか…。
仕方ない、逆バージョンで歩くか。奥多摩駅から御岳山を目指そう、この時点ではそう思ってました。ただ、逆コースは登り累計が大きくなるのでそれがちょっと微妙な感じ( ・ั﹏・ั)
でもここから御嶽駅に戻るのもな…
まぁ、いいか。
7時30分、駅を出て歩きます。
多摩川を越えますよ。水がキレイだなぁ。東京都だよ、ここは。
道標に従ってまずは鋸山を目指します。
コアジサイが咲く中を歩きます。
小さな花がワシャワシャした感じがカワイイ。
出たよ、この階段。すっごい急な階段、写真で見て知ってたけど、実物見るとホントにスゴイね。全部で187段だそうです。
手すりがなかったらかなり怖いよ。
登りきって振り返ったらこんな感じ。
1番下はどこよ?! 見えないじゃーん!
階段のお陰で暑い(@_@)
山シャツを脱ぎます。
階段の先をちょっと行くと
こんな岩岩も出てくるよ。その先には…
愛宕神社の五重の塔。今日は先が長いので、愛宕神社も脇を通るだけ。
神社を過ぎてしばらく行くと、一旦舗装道路に出ます。愛宕神社の駐車場みたい?以前ここで熊が出たそうです。
この登山道、殆ど人が居なくてほぼ私ひとり、なので熊鈴鳴らしまくります。去年、平標山でお話した男性ハイカーが、熊よけには鈴よりも手を叩く方がいいよ、と言っていたので鈴と拍手のセッションで←ウルサイ。
ピンクリボンはあまり目につかないけど、表示がしっかりされてて道も明確なのでわかりやすいです。
両脇にコアジサイがたーくさん咲いてました。コアジサイロードだよ。
この辺りはフタリシズカも目に付きます。
ヒトリシズカはちっちゃいのに、フタリシズカになるといきなりデカくなる😅
この時期は緑が濃い〜。
でもね、何か変。
なんだろう。気持ちが上がらない。
スタート前に寝過ごしたりで予定狂ったせいなのか、なんなのか。なんだろう。
何だかとってもヤル気がない自分がいる。
ここに来る前はすごく楽しみにしてたのに。
とってもとってもヤル気がない…というか、なんだかうまく言い表せないけど、気持ちが入っていかない。このまま…行くの?
すごいマイナスモードになってきた。
でもね、登山道自体は土の道、根っこの道、岩イワの道、すごい変化に富んでて面白いの。でも何だかなぁ、自分。
こんなのがあったので…
足してみました。
歩きながら奇妙な感情がずっと抜けずに考えてた。なんか今日は違う。
左側が崩落してます。右は崖だよ。
木があるので高度感ないけど、以前の私だったら絶対に涙目になって歩けないな。高所恐怖症、だいぶマシになってるかも。
ここを通り過ぎた先には天聖神社。
8時50分でした。
天狗👺さんです。
ちょっと見晴らし良くなってる場所ですが、今日はあいにくの曇り空。周りもどんよりした感じ。何より自分が1番どんよりしてます。
この先どうしよう。ちょっと考えて先に進みます。この先はちょっとしたハシゴと鎖場があります。
特にどうと言うほどではない鎖場ですが…。
ずっと拭えない落ちた気持ちが足を止めさせます。今、歩いている鋸尾根、ちょこちょここんな鎖場や岩場があるらしい。普通なら変化があって楽しい道なんだろうけど、楽しんでない自分がいる。腱鞘炎も痛い。気持ち悪い気もする。気持ちが萎えて何だか涙が出そうな、そんな感じ。
しばらくこの場所で考えてしまいました。
戻ろう。さっきの場所で昨日買ったドーナツをコーヒー淹れて食べよう。もういいや。温泉でも入って帰ろう。
そう思ってさっきの天聖神社に戻りました。ザックを降ろし、岩の上に座って考えていると、私より年上のソロの女性が登って来ました。その後に同じく私より年上のソロの男性が来ました。お二人共、私よりだいぶ上の方でしたが、息を切らしながらもゆっくりとそれぞれのペースで登っていらっしゃる。
お二人を見送り、再び考えてこんでしまいました。
もうちょっとだけ、行ってみようか。縦走は諦めた。でもちょっとだけ。
先ほどの鎖場を通ります。特に鎖の必要性を感じるような場所ではありません。
その先は
岩イワに…
これでもかっ!な根っこ道。
鎖場コースと迂回コースの分岐に着き、しばし考えて鎖場コースへ行ってみます。
画像じゃ分かりにくいのですが、ほぼ垂直です。しかも真ん中に根っこがあり、どこに足を置いて良いのか分からなくなる(@_@)
途中まで登ったものの、アレ?無理っ!と諦めて降りました。降りるのも「え、どうしよう」ってな感じでしたけど😅
結局、迂回コースで行くというヘタレっぷり。いいんだ、ヘタレだよ私は。
ここを過ぎると道はなだらかになりました。
上を見ると鮮やかな緑で溢れています。
この辺りで再び気持ちが落ちてきました。
歩くスピードも落ちてきます。
やっぱり今日はダメだ。もう帰る。
こんな状態になったのは初めてです。一体どうしちゃったんだ私…。
いや、原因は分かってた。週始めにあった出来事が人間不信を増長させて、それがずっと引っかかってて…。自分の存在さえ無くなればいいのに。
めちゃくちゃ吐き出したい、ぶちまけたい、愚痴りたいと思っていてもそれが出来ない。
状況が分からない人には話せないもんね。
それにこういう時、良かれと思って言ってくれてるのはわかるけど1番聞きたくないのが「みんな同じだよ」って言葉。
みんなも大変なんだよ、ひとりだけじゃないよ、って意味で言ってくれてるのは分かっていても、そういう風に受け止められない性根悪な私。ハイ、自覚しております🤟
ストレスでメンタルやられる事は無かったから、ストレス耐性あると思ってたんだけどな。
↑↑↑↑↑↑↑
メンタルやられない代わりに蕁麻疹や湿疹で出ることが多い。
意外と繊細という事に気付いた今日✌️
もう帰る、と決めたので引き返します。
頭上はホントにキレイな緑で覆われてます。
脱皮中。暑くて脱いじゃった?!
ゴローちゃん、今日はこんな情けない日でごめんよ💦💦
往きに登れずに迂回した鎖場、誰もいないので再チャレンジしてみます。
下から見てる分には「ここに足かけて、次はあそこで…」ってわかるんだけど、イザ登り始めると「えっ?!ここ?」みたいになるよね😄
だれも居ないのを良いことに、ものすごい大股開きで足場確保して登ったった🤟
ソロハイクは気楽で良いんだけど、こういう鎖場とかは人の歩き方を見て覚えたいというのがあるのよね〜。あいにくこの日は誰もいなかったけど。
登りきった鎖場、上から見るとこんな感じ。
丹沢の表尾根の鎖場よりちょっとだけ戸惑うかな。とにかく根っこが邪魔!
天聖神社まで戻り、ここでオニギリ食べます。もう今日は戻る、って決めたら少し楽になりました。こんな事で途中撤退は初めてです。体力的にはまったく問題ナシ。ホントに気持ちだけ。いつも山に来て歩き始めの身体が慣れてない時は「あ〜、なんで山に来ちゃったんだろ〜💦」って思って、稜線出るとそんな事はすっかり忘れて「山サイコー!」になるんですけどねー。今日はそう思えませんでした。行けなくて悔しいという感情にもならないので、帰ると決めて正解だったと思います。登山も「心・技・体」なのだとあらためて感じました。
帰りは更に石を足してみました。
コアジサイ、ホントにたくさん咲いています。
こちらはフタリシズカ3姉妹。サンニンシズカ?!
葉っぱはヒトリシズカよりも大きいけど、花はずいぶんと控えめ。
往きに撮るのを忘れていた愛宕神社。
なんかボロボロの枯れ木。まるで今日の私みたいだ…。
あっという間に奥多摩駅に戻ってきました。
温泉でも入って帰ろうと思っていましたが、何だか早く帰りたい気持ちが強くて、さっさと電車に乗りました。
電車の中でひとり反省会。
わざわざ遠くまで行ったのにもったいない…と思われるかも知れませんが、もったいないという気持ちにもなりませんでした。
私がここまで落ちた原因は解決するようなものではないけれど、翌日、同僚と話をしていた時にちょっとだけ、吐き出す事が出来たのでだいぶ気持ちが楽になりました。
梅雨入りする前にと思っていたこのコース、これも夏の目標に向けてのトレーニングのつもりだったんですけどね…。
でも面白そうなコースなので、あらためてまた行きたいと思っています。
その時は電車で寝過ごさないようにしないと(;^ω^)
今回のは…要らないかな、と思いながらも
お付き合い頂き、ありがとうございました。