お山歩日和

何となくで始めた山歩き、自分のための覚書。

暇なので 過去の山旅 会津駒ヶ岳編

静かな静かな山の時間

@会津駒ヶ岳




筑波山での骨折以来、生きる上で最低限の事しか出来ない毎日です。


よってなんですよ。


という事で、このブログを始める以前の山旅を記事にしてみようと思います。



〜会津駒ヶ岳〜 2018年8月12〜13日




前日の8月11日、東武浅草駅

期間限定で運行されている23時55分出発の“尾瀬夜行”会津高原尾瀬口駅まで向かいます。
この時は友人と2人で行きました。


当時はたしか少々アクセスが悪く、毎日あるぺん号などの登山バスもありませんでした。
公共交通機関利用で会津駒ヶ岳に登るには、麓の檜枝岐村で前泊しないと…という感じだったと記憶しています。
なのでこの期間限定の尾瀬夜行、とても魅力的だったんですね。
会津高原尾瀬口駅までの列車と、そこから登山口までのバスの往復切符が含まれています。有効期限内なら復路での途中下車も区間によって可能、但し復路は乗車券のみで特急券は含まれていません。


とても便利でイイなぁ〜と思っていたのですが、これがかなりキツかった💦💦💦


それは何故かというと…
眠れないんです。


夜行バスと違い列車は車内の照明を落としても、かなり明るいです。
また、夜行バスでは走行中に車内を歩き回る人は、まず居ないと思いますが、列車ではかなりの確率でいます。


そして到着する会津高原尾瀬口駅、かなり早い時間(確か3時前位?)に到着します。
乗り継ぐバスの時間までは列車の中で待機なんですが、駅に着いているので車内がザワザワとして落ち着かないんですよ。
列車を降りてバスに乗るまでも、外でそれなりに待ち時間があったりで…。


グッスリ眠れたのは駅から登山口までの2時間ほどでした。



バスを降りたところはトイレもあり、ここで朝食と身支度をしてしばらく林道を歩いていきます。


ほどなくして到着する滝沢登山口

ここから山道が始まります。
初っ端は樹林帯のぶっちぎり急登です。



お天気も良いし、サイコーじゃん!!

…と言いたいところですが、結構キツかったです。
この頃、私は夜勤固定で仕事をしており、夜勤明けのその日の夜に、あの列車に乗ったのです。寝不足が2日間連続している状態で、今思えばかなり最悪。
なのでバテ始めるのに時間はかかりませんでした。


チラホラお花が出てきて、目にも楽しいはずなんですけどね…。



途中にある水場

矢印方向に、なっかなか急な道を5分ほど降りていきます。


これが水場です。

この水が、まさに命の水!!
ウマい冷たいウマい冷たいウマいウマいウマい!!


そして今夜は駒の小屋に泊まるので、ここで水を汲んでいきます。
水を持ちながらの急な坂道、ちょっと面倒くさいかも。


そうそう、この時アブがかなーり多かったです。油断しているとヤられます。



水場で一休みしても、体調は戻らず依然としてキツイまま。
正直リタイアも喉まで出かかりました。


登るに連れてお花も更に増えてます。

が、キツイんですよ。



何度も何度も立ち休みしながら、ようやく駒の小屋が見えるようになりました。

素晴らしい景色ですよね。
ホントに素晴らしいんですよ。
素晴らしいと思うのに、それを心から楽しめない状態でした。
今、この画像を見て気付きましたが、青空が白い雲に切り取られてハート♥型になってますね😊



駒の小屋に着いて、とりあえず先にチェックイン。宿泊料金は確か3000円(素泊まりのみ)だったと思います。
寝る場所を指定されるので、荷物も整理して(ザックは指定の場所に置くように言われます)、身軽になって出掛けます。


ここまで来てしまえば序盤のような急登はありません。

…が、体調がなかなか良くなりません。
どちらかと言うと、どんどん悪くなってる気がする。


一生懸命歩いてるけど、平らな場所でも辛い…💧



本当に、本当にキレイな場所なんです。



段々と足が前に出なくなりました…💧

この辺りで友人には先を行ってもらい、私は小屋に戻ることにしました。
多分、あともうちょっと頑張れたら中門岳へ行けたんでしょうが、もうそこまでの体力、気力がありませんでした。


ひとり戻ります。

情けなさでいっぱい。
因みにここの木道、めっちゃ滑ります。しかも谷側に傾いてるのが地味に怖い😱



駒の小屋に戻りました。

部屋に貼ってある注意書き。可愛いよね🤗
ちなみにヤマネは遊びに来ませんでした。


部屋の窓からは駒の大池が見えます。



ここが今夜の秘密基地です。

駒の小屋は予約制で必ず一人一枚、お布団は確保出来るので、知らない誰かと一緒に寝る…ということはありません。
ただし、幅はそれほどありませんが😅
よほど寝相が悪くない限りは問題ないとは思いますけどね。



中門岳から友人が戻ってきたら、夕食にします。

アルファ米とフリーズドライカレーの夕食。
友人はビール、私はノンアルビールで乾杯🍻


駒の小屋は素泊まりのみで、水場もありません。必要な水は持ってくるか、小屋で分けてもらえる天水(要煮沸)、小屋でペットボトルの水を買うかのいずれかです。天水にしても買うにしても限りがあるので、一応自分で持って行く心積もりでいた方が良いと思います。


小屋の玄関の隣にバーナーが使える部屋もあるので、室内で食事をする事も可能です。
ただそれほど広くないので、混み合う時期は待たなければならないかも。
私が行った時は宿泊客が多く満室だったので、外のテーブルも全て埋まっていました。


因みにトイレは小屋の裏手にあります。
洋式のボットンですが、とてもキレイで臭いもありませんでした。
突然の訪れに…と生理用品も置いてあり、女性には嬉しい心遣いではないでしょうか。
歯磨きのうがいの水は、トイレに出すように言われました。



夕食後は周囲をお散歩。

駒の大池のほとりの小屋は、絵から抜け出たよう。
フォトジェニックという言葉はここの為にある、と言っても言い過ぎじゃないでしょう。



チングルマの果穂がゆらゆら、優しい時間を演出。



周囲の山々が見えてきました。

本当に本当にキレイなところです。



大池の周辺もお花がいっぱいです。

所謂、高山植物の盛りは過ぎている8月、秋のお花に移行する時期でしたがそれでも色々なお花が見られました。



これはトイレの窓から見た風景です。

こちらは燧ヶ岳方面(だった気がする)



駒の小屋に電気はなく、灯りはランプのみです。日暮れから暗くなるまであっという間なので、明るいうちにヘッデンの用意を。
消灯すれば文字通り真っ暗です。
もちろんトイレも真っ暗です。
夜中にトイレに行った時は、ガスも出てきてたのでちょっと怖かった😅


小さな駒の小屋は見た目の可愛らしさ同様に、小屋番さんもとても感じの良い方です。
ただ素泊まり、水場なし、電気なしの環境は、初めての小屋泊だと少々ハードルが高く感じるかなー(今は消灯があっても常夜灯がある小屋の方が多いので)
それと夜は気温も下がり肌寒くなりますが、決して広くない部屋にぴっちり布団を敷いて布団の数だけの人がいると、室温が結構上がります。窓も扉も閉めていると、酸素が薄く息苦しく感じます。
それでもまぁ、ここは行く価値は十分あると思いますけどね。



翌朝、起きてみたら…。

ガッスガス&雨。
当初の予定では、下山はキリンテに降りるつもりでしたが、キリンテ方面の道は滑りやすいと聞いたのと、展望も何も望めないので来た道を戻る事にしました。
何よりも私の体調が依然として戻らなかったので…(頭痛に少々の吐気。夜は熱も少々)


雨なので外のテーブルでは食事は出来ず、混んでいたのでしばらく待って、室内で朝食を済ませました。


レインを着てのんびり下山します。

こんな風景も嫌いじゃないけどね。
昨日、晴れた景色も見られたし。



下山したあとは歩いて5分ほどの道の駅の立ち寄り湯で入浴し、バス、電車と乗り継いで鬼怒川温泉で下車、この日は鬼怒川温泉に泊まりました。



会津駒ヶ岳は写真で見ていた通り、本当に本当に本当にキレイなところでした。
それだけに体調が史上最悪レベルだったのが残念⤵️⤵️⤵️⤵️!!
そして私のこの絶不調で“どよん💧”とした空気にしてしまったこと、友人に対してめちゃくちゃ申し訳なく思っています😓😓


この1件があってから、寝不足登山は絶対に🆖!と神経質なほど思うようになりました。
それに加えて当時の私には、まだここを登れるレベルではなかったのだと思います。


自分の今までの登山史(…って言うほど経験ないけど)の中で、まぁまぁブラックな思い出のものは幾つかあるけど、これもまさしくブラックなやつ(笑)
ブラック山旅は必ず塗り替えに行く事にしているので、これも機会があれば塗り替え山旅をしたいと思っています。
その時は会津駒ヶ岳から御池に降りて、燧ヶ岳まで行くかなー。


…って、今はしばらくどこにも登れないけど😅
そもそも完治しても、骨折前の体力に戻れるかどうかの方が、めっちゃ不安なんですけどね💦💦💦



駒の小屋で購入したTシャツ&てぬぐい。

このTシャツは宿泊者限定のものです。
当時は離婚まもない事もあり、この言葉がものすごく響きました。










お付き合い頂き、ありがとうございました。









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