秘境へのプロローグ

キャンプ場で休憩したあとは、今日の目的、女の川ルートへ。

これまでの記事はこちら👇👇👇👇👇👇👇

しばらくは林道を歩きます。

名もない沢を通り過ぎ…。

ここもニリンソウがいっぱいなのよね。

女の川に到着。

もう一つの沢、男の川沿いのルートを初めて歩いた時はドキドキでした。
今日もドキドキがスタートです。
いや、前回以上。
この辺りを良く歩いている人から、「ちょっとリスキーなルートなので、遭難しないでね😀」とアドバイスを頂いたので、緊張します。
GPSを確認しながら、自信がなかったら戻って知ってる道で帰ろう。

ここから先は自己責任の世界。

何年か前の春、ツアーの方達がこの女の川ルートに入って行くのを見た事があります。ガイドさんが「足の踏み場がないほどカタクリだらけなので、気を付けて踏まないように」と言っていました。
足の踏み場に困る程のカタクリ…。
どんな感じなんだろう？？？と、ずっと思っていました。

確かに！！

まだ花は咲いていませんが、歩く道はカタクリの葉っぱだらけです。
本当に良く見て歩かないと、よそ見をしていたら確実に踏む。
凄い…。これが開いたら…。

最初は踏み跡はしっかりあり、わかりやすい。

男の川ルートはリボンもマーキングもまったくないけれど、こちらのルートはリボンやマーキングがありました。

男の川ルートと同じく、何度か渡渉します。

ようやくお目覚めのニリンソウと、まだまだおネムなカタクリの蕾。

こちらはアズマイチゲとユリワサビ。

カタクリのうなじって色っぽいよね(ﾉ´∀｀*)

目覚めたばかりのスプリングエフェメラル達。
なんか…なんか…
ここ、楽しいぞ！

途中、「あれ？どこを行けばいいの？？」そこは大きな岩をよじ登る所でした。
なるほど、男の川ルートよりも手強いかも。

沢沿いなので苔むした岩がゴロゴロ。

ちっちゃな滝があったり…。

いやー、楽しいぃーっ！

エンレイソウの群生してるところや…

ネコノメソウもいて…

楽しい！楽しい！楽しい！！

しばらくすると苔むした岩が続くゴーロになってきました。

この辺りでお年を召した男性ハイカーが休憩していました。
なんとなくお話をして、そのまま途中までご一緒させていただきました。
Mさんとおっしゃるこの方、筑波山を知り尽くされているようです。
私がバリエーションルートを始めたばかりと言うと、「じゃあ次はあそこを歩くといいよ」と詳しく色々なルートを教えていただきました。
そして何時、何処で、どんな花が咲くかもご存知で、「あの場所のニリンソウはもっと先」「シロバナカタクリは…」「イワタバコは…」「ニリンソウの後は…」「ミツバツツジは…」もう筑波山の生き字引。

そして、Mさんとお話しながら歩いていた場所、ここの光景に圧倒されました。
苔を纏った大きな岩が延々と続くゴーロ、筑波山にこんな場所があったなんて…。
本当に延々と続いて終わりがないんじゃないかと思う程の、見渡す限りのゴーロ。
いや、ホントに凄い…。

このような大きな岩のゴーロが続いています。（ただ、ここが一番わかりにくく道迷いのリスクが一番高い場所だと思います）

表筑波しか知らない人は、ここが筑波山とは思うまい。
この光景を色んな人に見て欲しいと心の底から思いました。
と同時に、このままで大切にしまっておきたい、荒らされたくないという気持ちもあり…。
お花が豊富な裏筑波、珍しいお花もあるので実際に盗掘されてしまい、荒らされてしまうそうです。
花はその場所にあって愛しむものなのに…。

圧倒されたゴーロを過ぎると、Mさん曰く「ここが一番の難所」という場所に出ました。岩がなくなり、ものすごい急斜面の土の道。掴むものが殆ど無く、ウッカリ滑ろうものなら下まで滑落はお約束。

木の根を掴んでよじ登り、登りきったら大きな岩。

この後も幅の狭い傾いて滑りやすいトラバースを抜けたらキャンプ場コースに合流します。
Mさんのおかげでとても楽しく、筑波山の奥深さを知ることが出来ました。まだまだ歩いてみたいところがたくさん！
稜線に出たところでMさんと別れ、私は御幸ヶ原へ向かいました。

御幸ヶ原でコーヒーブレイクして、この先をどうしようか悩む…。
男の川ルートも歩きたいけど、そうするにはちょっと時間が足りないかも。
そしたら自然研究路を一周して、ここのお花の状況を確認してみよう。

ここでもユリワサビはたくさん咲いてました。

ニリンソウやカタクリはまだもうちょい先のようで。

これは何だろう？

そして本日ふたつめの山頂、男体山。

眺めはやっぱり霞んでますねー。

この後は御幸ヶ原コースでひたすら下山しました。

今日も頑張ったエルザちゃん！

めちゃくちゃ楽しかったよ。ありがとう筑波山！

前から歩いてみたかったけど躊躇していた女の川ルート、行ってみたら本当に圧巻！！
そしてリスキーというのも実感しました。
たまたまMさんとお会いして一緒に歩いていただけたので、道に迷うことなく楽しめましたが、ずっと一人だったら…今思い返してもちょっと自信がないです。ゴーロのところは本当にわかりにくい。道迷いしてもおかしくない場所です。
色んな人に見てもらいたいと思うけれど、気軽にちょっと行ってみちゃう？という感覚では危険⚠だと思うので、準備は怠りなく。

今回はあえてGPSルートは出さないことにします。データのみ。

お付き合いいただき、ありがとうございました。

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